今まで全く暇なく やっと投稿できました また再開します。
藤沢周平の小説が好きで、黒澤明の映画が好きな人が必見の
映画、という訳で「蜩ノ記」に一言
葉室麟(はむろ りん)はよく藤沢周平の後継と言われているが
彼が2012年に直木賞を受賞した同名の作品を映画化したもの。
一方監督は小泉堯史(たかし)、彼は黒澤明の愛弟子であり
黒澤明の絶筆といわれるシナリオ「雨あがる」2000で初監督を
務め、以来黒澤組を率いて黒澤的映画の作成を続けている。
ある東北の小藩で世継ぎを巡ってお家騒動があった。
当時の江戸幕府は財政改革のため、お家騒動があった藩は
それを理由にお家取り潰し取り潰しを計っていた。
当藩はお家騒動を隠ぺいし、藩の郡奉行と側室の不義密通事件と
して処理した。その奉行の戸田秋谷(役所広司)に10年の執行猶予を
付つけて切腹を命じたのだ。その10年間とは藩の歴史「三浦家譜」を
纏めるための猶予との藩命を受けたのだ。
農家に幽閉され編纂を続け、期限はあと三年に迫っていた、藩は谷秋の
逃亡を監視するために檀野庄三郎(岡田准一)を派遣した。その農家で
秋谷と妻・織江(原田美恵子) 娘・薫(堀北真希) 息子・郁太郎
(吉田晴登)との同居生活が始まった。
編纂を手伝い、一緒に暮らす内、庄三郎は秋谷の人間性にひかれ、
戸田家の一員になって行く、そして事件の裏を調べ始めたのだ。
現在の岩手県遠野を舞台に、東北の杉の山林と冬の雪は美しい。
黒田官兵衛の岡田さん、あんたは凄い役者になりましたネ
特に精錬な武士を目指す、少年幾太郎の姿がすがすがしく好感。
さて顛末であるが、観終わって欲求不満が残った、いくら藩のため
とはいえ、全て自分一人が背負って潔く切腹はないでしょう?
しかも悪党は少々反省するも、そのままではではネ・・・
やはり勧善懲悪、水戸黄門で行くべきです。ハリウッド映画だったら、
観客からブーイングの嵐ですワ。小泉監督!私なら映画化では勇気を
持って、別バ~ジョンにすべだったと思います。
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