日本の昔の民話に「鶴の恩返し つるのおんがえし」という話が
ある。その昔話を舞台戯曲にしたのが有名な「夕鶴」である。
鶴を助けた若者の前に若く美しい女が現れ、女房となり幸せな
生活を送る、女房は毎夜布を織り家計を助けたが、日々日々
痩せてきた。
仕事場を覗かないでと言われていたが、男は見てしまった。
な何と!女房は鶴の化身だったのだ。鶴は泣く泣く飛び去って
行った。 この手の昔話を総じて「異類婚姻譚」という。
と言う訳で「陽だまりの彼女」2013 に一言
今人間にとって、今一番身近な動物は「猫」でしょうネ
鶴の恩返しを、そのまま現代に置き換え、「鶴」を「猫」にしたら
この映画になります。 あ!ネタバレしてしまった、お許しを!
社会に出て働くようになった若者、まぁそこそこ頑張っている、
しかし恋人はいない、何となく寂しい日々、そんな時に学生時代
好きだった女の子、初恋の相手やプラトニックだった女の子に会い
たいと思うはずだ。
それが偶然に取引先の会社にいた、昔好きだった子、会いたいと
思っていた子が現れたら?一挙に恋に落ちるのは当然である。
高校時代の二人のエピソード、渡来真緒がクラスで苛めにあって
いたのを浩介(北村匠海)が正義感で助けたことから始まる。
それが原因で学校全員から孤立した二人になってしまった。
二人は初恋のファーストキッスする。
しかし男は大学進学を理由に彼女の前から去って行った。
ある意味この境遇から逃げたに等しかった。
そんな二人が10年後、偶然、奇跡的に再会した。
しかしそれは偶然ではなかったのだ。真緒はずーと彼に会いたくて
東京の大学に入った。そして東京の公告会社に入社した。
それは全て浩介(松本潤)と再会するためだったのだ。
いやぁ~ 高校時代女の子・真緒(葵わかな)がなんとも可愛
いい、そして大人になった彼女(上野樹里)は美しく、何と!
けなげなことか!彼女に見つめるられたらメロメロになる。
二人は結婚する。しかし幸な生活も就かぬま、彼女はどんどん
痩せていった。彼女には大きな秘密があったのだ。
”女子が男子に読んでほしい恋愛小説No1”をコピーに100万
部を超える(越谷オサム)の大ベストセラー「陽だまりの彼女」
の映画化 、恋愛青春映画の名手(三木孝浩)監督ですもの
山下達郎の「光と君へのレクイエム」が淡く流れる。旨いつくりだネ。
歳とった私も あの初々しい時代に戻り、もう一度恋をしてみたいワ
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