超能力もの映画といえばX-Men('00)、悪魔ものといえばエクソシスト('73)
とオーメン('76)がある。
特に我々日本人は目の前で信じられない事(超常)が起こると簡単に神の
仕業とかスピリチュアル(心霊)のせいにすることが多い。
が!そんな超能力はあり得ない、全てインチキだとして、世にある超常
現象を科学的に調べ、その仕掛けやネタを見つけ出し世に暴露してきた
科学グループがいた。
マーガレット博士(シガーニー・ウィーヴァー)は超常現象の権威で、
大学でその講座を持っている。彼女の持論は「人間が超常現象を信じる
のは希望と恐怖から」であり、「全て妄想か錯覚かインチキである」と
学生たちの前で言い切った。
彼女の超常現象のインチキ暴露を手伝う科学者トム(キリアン・マーフィ)
がいた。彼は有能な物理学者だ、物理をしていれば悠々たる大学教授だろう
に、何故か出世と金にならない心霊や超常の研究にのめり込んでいた。
今日も赤いライトの下で霊媒師が幽霊を呼び出しテーブルをガタガタさせる
トリックを暴いてきたばかりであった。赤い光「レッドライト」は人間の
感覚を高ぶらせて錯覚させる。それがこの映画のタイトルになっている。
伝説の盲目の超能力者サイモン(ロバート・デニーロ)が30年ぶりに
公衆の前に現れた。彼の持っている超能力によって再び世の困っている
人々を救済すると宣言した。
サイモンは派手なショーを開き、観衆の前で素手で患者の体内から腫瘍を
取り出す超能力を見せつけた。また空中浮揚をやってのけた。今や全米で
センセーショナルを起こし、彼を頼って訪れる顧客が行列を成すに至った。
トムがインチキを暴くために楽屋に忍び込むと、突然電気はショートし回り
のものが粉々に砕け散った。さらに研究室に戻ると女教授が突然死したのだ。
果たしてサイモンはインチキなのか?本物の悪魔なのか?
悪夢にうなされ、老婆にののしられ、家はぐちゃぐちゃ、巨漢の男に襲われ、
トムの肉体も精神もよれよれになりながら、サイモンの立つ舞台に向った。
ロバート・デニーロの超能力者=悪魔ぶりは貫禄たっぷりである。彼は昔
「エンゼル・ハート」('87)で悪魔を演じており、レッド・ライトはプロット
もどんでん返しも、あの映画に似ていますネ。エンゼル・ハートは私の好き
な映画の一つであります。本作の監督・脚本はロドリゴ・コルテス
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