近年CASIOの電子辞書を必ず持ち歩いてい居る。
2万円(中古なら数千円)で買えて、内容は超豊富
「広辞苑」「明鏡国語辞典」など12の国語系辞書内臓。
「オックスフォード現代英英辞典」「ジーニアス英和」
「プログレッシブ和英中辞典」など英語系10辞典内臓、
その他「ブリタニカ百科事典」、日本史、世界史、料理、
電卓、ゲームなど何でも入っている優れものである。
病院の待ち時間、電車・飛行機の乗車時間など、全く
苦にならぬ、むしろゆっくり楽しめるのは電子辞書のお蔭。
若いころは辞書を読む時間はなかった。受験時代は字句
を暗記するだけ、また他に興味が多すぎたのだ。今は少々
余暇があり、課外活動が減ったせいか、辞書が楽しい!
知らない漢字を捨て置けない、英単語は語源まで調べる
のだ。
しかしこの辞書は誰が、どうやって作るのか?
いやはや「気の遠くなりそうな時間と、日々地道な収集と
超細心なチェック作業で作られた」ということが判りました。
それがこの映画「舟を編む」2013作品
原作は(三浦しをん)女史の「舟を編む」2012、
彼女は小説家になる前、出版社に勤めていて、その時
の体験をベースにして小説にしたが、そもそもの元ネタは
三省堂の「大辞林」作成28年の記録と思われる。
御存じのとおり、三省堂さんは一度倒産し、それを乗り
越えて辞書は完成したのです。
さて映画では玄武書房が「広辞苑」や「大辞林」に負け
ない「今を生きる辞書」を作ろうと作業をしていた。しかし
完成までに時間が掛かり、利益を生まない辞書商売に
会社の目は冷たく、旧社屋の奥で地味な作業していた。
馬締光也(松田龍平)は真面目過ぎて、人付き合い
が下手で営業から辞書部に転出された。しかし変人故か
この辞書つくりに才能を発揮していく。そして苦難を乗り
越えて見事大国語辞典「大渡海」を完成させてのだ。
彼を取り巻く人たちに適役を配し、旨く良い演技です。
大家のタケさん(渡辺美佐子)の母の様な励まし、
その孫娘(宮崎あおい)との恋と結婚、先輩社員
(オダギリジョー)とその恋人(池脇千鶴)の
手助けが本当に良かった。 監督は石井裕也
コメント
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