1941年真珠湾攻撃により太平洋戦争がはじまった。
開戦から70年の節目ということで映画「山本五十六」2011が作成され、
日本が米国との開戦を決意するまでの経緯を画いていたが、真珠湾は
極秘作戦のはずだが、芸者さんも知るほどバレバレであったエピソード
に驚かされた。
となると世界各国の情報機関も当然知っていたはずだ。という訳で
「シャンハイ」2011 に一言
舞台は上海(シャンハイ)、ある意味この時、世界一の国際都市と
いってもよい。中国の領土でありながら英・米・仏・独・伊そして
日本が租界(ソカイ)という自分たちの支配領域をつくり覇権を
競い合っていた。
上海に租界が形成され列強国による分割支配をされたのは、1843年
アヘン戦争で清国が英国に敗れてからである。
しかし1937年の日中戦争の後からは実質的に全域日本軍の統制化に
置かれていた。日本陸海軍が集結しており、租界に住む英米仏人達は
日本軍に恐れをなしていた。
米国の新聞記者ポール(ジョン・キューザック)が上海に降り立った。
彼の正体は諜報員、殺された同僚の原因追求が目的だが、彼の前に
日本軍人田中大佐(渡辺謙)が立ち塞がった。正にサムライである。
いやはや今の日本からは想像できぬほど日本人が強く傍若無人である。
外国映画ということもあろうが・・・支配者日本軍は歯向かう中国人、
不審な中国人を次々銃剣で刺し殺す。
あらためて、日本軍の銃剣の優れた機能に驚いた、銃で撃ち、止めは
剣で刺し殺す、また接近戦では剣の方がはるかに有利であるのだ。
ポールは中国裏社会マフィアの首領(チョウ・ユンファ)に接近し、
彼の様々な人脈から同僚殺害の謎に近づいて行く。そして首領の妻
(コン・リー)の美しさに怪しく魅了されていった。
上海を「魔都」と呼ぶに相応しく、エレガントな上流社会と貧困の
民衆、日本軍と中国革命分子、男と女の怪しくうごめく愛憎、正に
坩堝の上海をCGを使い旨く映像化したと思う。
果たして、上海に集結していた日本艦隊が、一隻一隻と消えて行った。
行き先は「真珠湾である」と諜報員は確信した。
いつの世も情報漏洩の元は女である、国内でも芸者置屋から漏れた、
上海も娼婦(菊地凛子)からだ、男というものは、どんな極秘情報も
寝物語なら話してしまうものなのデス。
コメント
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