2012年あけましておめでとうございます。
今年も熟年の立場からの勝手気ままな映画の話をお許し下さいませ。
今年の初見はこれしかありません。
昔はハリウッドの映画会社が
これぞ!と正月映画を競ったものだが、今や各社興行成績リスクを避け
「ミッションインポッシブル4 ゴースト・プロトコル」のみ。
2012年5月22日にいよいよ東京スカイツリーが開業される。高さは
634m、展望台は450mのところにある。世界一高いと思っていたら・・
なんと世界一高いのは、アラブ首長国連邦ドバイにある超高層ビル
「ブルジュ・ハリファ」だった。高さは828m、しかも最上階が621mとくれば
断トツ高いデスワ。
「映画は世につれ」と謂いますが、映画はその時代を反映しています。
石油高騰を背景にし、アラブ世界が脱石油経済、世界金融の中心地に
なるべく、又観光をめざして砂漠に超近代高層都市を建設しました。
そのシンボルといえるのがドバイの「ブルジュ・ハリファ」であります。
ビルの828mまで素手で上り、窓ガラスを叩き割り、ロープで飛び降り、
上層階で派手な乱闘をする、これをスタントなしの実写で撮ろうとする
イーサン・ハント役は(トム・クルーズ)その人であります。
この映画の製作と主演で合計ギャラは数千万ドル=50億円以上貰って
いるとはいえ高所かつ満身創痍のアクションは評価せざるを得ません。
この映画の見所はドバイの超高層ビルとインドの大商業都市ムンバイの
立体駐車場での格闘アクションにつきます。これ劇場で見るべきですゾ
今回の敵は狂信的な核戦争主義者(ミカエル・ニクヴィスト)である。
人類進化と再発展のために核戦争を起こし、人類を絶滅寸前に追いこむ
ことが結果的に人に良いことだという訳の判らぬ理論で核戦争を企てる。
それにしても米・露2大国家の諜報機関を敵にして、核戦争を企てる
悪党組織としては小さ過ぎるし、悪の首領は学者さんであり、年齢と
体型から見てイーサンと五分の走りと五分の格闘出来るのは不自然と
思いましたネ。
監督はアニメ映画の名人(ブラッド・バード)、ヒロインは黒人女優の
(ポーラ・パットン)でナイス・ボディーが見もの、今回のチーム仲間
(ジェレミー・レナー)のスーツ姿が格好良かった。
しかし今回の舞台ドバイでの建設ラッシュの超高層ビルを見るにつけ、
紀元前6世紀に同じ場所に立てられた「バベルの塔」の結末を思い出した。
2008年のリーマンショック、2012年の欧州経済危機を連発する金融危機で
誰も住まない伽藍堂にならぬことを祈るのは・・貧乏人の発想だろうか?
コメント
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