昔は戦争映画、いわゆる戦争活劇が多かった。
代表格は「ナバロンの要塞」'61「特攻大作戦」'67「荒鷲の要塞」'68
正にスリルとサスペンスの冒険巨編ばかりであった。
しかし昨今の戦争映画は人道的配慮から「何故戦争は起こされたか」
の検証か「戦争の悲劇」をテーマにしたものに限られる。
また欧州がEU統合された今、かってのナチスドイツ対連合軍の戦いは
画き難いこと。今米国が拘っている世界各地の紛争は利権や民族絡みで、
どっちが善悪か判らない、従い社会的配慮から戦争活劇は画けないのだ。
しかし究極の活劇である戦争映画を観たいという欲求を満たすため創ら
れる映画は「宇宙人との戦い」となる。誰からも文句を言われない敵
なのです。最近の映画で悪役宇宙人が多いのも、この理由かもしれない。
という訳で「世界侵略:ロサンゼルス決戦」2011に一言。
いやはや突如として、宇宙人の大群に地球が襲われた、挨拶警告もなく
正に問答無用の侵略者であり、悪の権化、戦争相手として問題がない。
世界中が襲撃された。人類は次々殺され、世界の大都市は破壊された。
そして最後に残った都市ロサンゼルスが最終決戦の場所となった。
米国海兵隊員のナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)は戦地を転々
とし、結婚も昇進もせぬまま、いよいよ引退の時を迎えていた。
そんな時に宇宙人との大戦争が勃発したのだ。
破壊されたロサンゼルスで、宇宙人と海兵隊の壮絶な市街戦が永延と続く、
この映画はこの延々たる市街戦に尽きます。
宇宙人の圧倒的に進んだ兵器により、海兵隊は壊滅状態に陥った。
助け、鼓舞し、英雄的な戦いをするのは正に戦争活劇の定石通りである。
映像は超リアルであり、アクションもコマ撮り多用でスリル満点であった。
女兵隊(ミシェル・ロドリゲス)がいいですネ、彼女アバターでも勇敢な
兵隊を演じてました。監督はチェンソーの(ジョナサン・リーベスマン)
観終って帰路について気が付いた。何も残らない、映画ストーリーの記憶
すら残らないのだ。丁度TVゲームをやり終わった後の状態に似ている。
これがこの映画の投稿が遅れた理由でもあった。
「ナバロンや荒鷲」は、今でも記憶に残るシーンがある。やはり人を倒して
でも任務を遂行するというアナログさが強烈な印象として残ったのだろうか。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。