日本人は何に付け、手を合わせたり、拍手を打ったりして神仏にお祈りする、
また正月、地鎮祭や上棟式に厄払いをして念のために災いが来ない様にする。
しかし正直、本当に悪魔がいるとは思っている人は少ない。
その点、ローマカソリックは「悪魔は存在する、戦いに備えよ」という
ことでバチカンにエクソシスト養成講座をもっているくらいである。
アメリカ人神学生(コリン・オドヒュー)は卒業前に、カトリックの総本山
バチカンに行き、そこで「悪魔祓」いわゆるエクソシスト養成講座を受講
することに成った。
彼は司祭になる気もなく、悪魔つきなど精神病に過ぎないと懐疑的である。
そこでバチカン司祭は彼を異端のエクソシスト、ルーカス神父(アンソニー
・ホプキンス)の元へ送った。
着く早々、16才の少女の悪魔祓いの手伝いをする破目になった。
はたして本当に悪魔(悪霊)が存在し、人に獲り付くのか?それとも
単なる精神病なのか?
「羊たちの沈黙」'90でハンニバルを演じたアンソニー・ホプキンス主演
ゆえ彼が悪魔かと思っていたら、今作では悪魔祓いをする神父役であった。
「ハンニバル」'01でもイタリア語を駆使していたが、今作でもイタリア語
での悪魔祓いの祈祷シーンは正に迫真の演技と言えます。
あの1973年のホラーの元祖映画「エクソシスト」の続編的映画か?と思って
いたが、全く異なりました。正にエクソシスト=悪魔祓のドキュメント映画
なのでありました。原題も「The Rite」儀式であります。
今回の悪魔の捕り憑き先は16才のいたいけな妊婦である。
元祖「エクソシスト」でカラス神父が「なぜこんな6才の良い子供に悪魔が
獲りついたのか?」と嘆いた台詞を思い出した。
その答えは「悪魔は我々を絶望させ様としているからだ・・・」
キリスト教の悪魔は怖い、つくづく仏教徒でよかったです。
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