アメリカ映画の刑事ものは、映画の主題である事件解決やアクションよりも
コンビの掛け合漫才が面白く、私はそれが好きでコンビ刑事ものを見ている。
日本映画では今旬の「相棒」シリーズがあるが、米国映画では何と言っても
1982年「48時間」のニック・ノルティーとエディー・マーフィー、
1987年「リーサル・ウエポン」のメル・ギブソンとダニークロバー、
1998年「ラッシュアワー」のジャッキー・チェンとクリス・タッカーが
印象に残る、かたほうが黒人の方がより面白い。
今回コンビを組むのはブルース・ウィリスとトレーシー・モーガンによる
「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」のニュ-ヨーク市警の凸凹コンビ、
Tモーガンは黒人コメデアンでサダデーなナイトライブ出身らしく、もう
アドリブばかりでドタバタである。
ブルース・ウィルスは本当に刑事役が多い、そのイメージはもう1988年以来の
「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンでそのままで登場出来るものばかり、、
警官としての腕は超一流だが、私生活はめちゃくちゃというのが定番である。
今回もお決まりのキャラクターだが、相方のT・モーガンがハチャメチャ過ぎて、
B・ウィリスはすっかり引いてしまった。見てる私も引いてしまいましたがネ。
ウィリスさん少々映画に出すぎ、もう少し映画を選んだらと言いたくなりました。
ウィリスさん!やはりあなたは孤独な一匹狼で、悪人に叩かれても叩かれても
ぼろぼろになっても、やり遂げる哀れでダイハードな中年男が一番あってます。
それにしても最近の映画でよく見かける設定、離婚で妻と共に別れた娘の
結婚式に実の父として出席するも、義理の父にバージンロードの役を取られ
一般末席客としてあつかわれる悲哀の映画が多い。ダスティン・ホフマンの
「新しい人生のはじめかた」2010も全く同じ。
今回の映画、結婚式で惨めな思いのウイリスを相棒のT・モーガンが忖度し、
義理の親父をピストルで脅して引っ込め、実の父ウィリスに出番を作ったのは
さすが「相棒」と思った次第。
こういうテーマが多いのは、映画フアンはまだまだ、日本の団塊の世代と
米国のベビーブーマー世代が多い、年齢的に映画と同じ境遇に置かれる
中年・熟年の男が多いからだろう、映画は時代をよく反映するものです。
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