日本の映画は「三丁目の夕日」「るろうに剣心」など今、人気コミック
から映画化することが大流行である。
ハリウッドも全く同じ、米国の2大コミック出版から人気キャラクター
の実写映画化が花盛りと言ったところ。
古くはDC社から「スーパーマン」や「バットマン」シリーズがあり
バットマンのジョーカーは「ダークナイト」'08で現在も人気がある。
今は「マーベル社」がオールキャラクターを映画化して、
大成功している。「X-メン」「ファンタスティック・フォー」
「デアデビル」最も人気なのは「スパイダーマン」。そして近年
ブレイクしたのが、「アイアンマン」である。
主役は演技派であるが、癖のある個性俳優(ロバート・ダウニー・Jr)
1992年「チャーリ」で見事にチャップリンを演じ、ハリウッドの第一線に
踊り出たが、薬物スキャンダルで一時低迷した。依存症を克服し再デビュ
ーしたのが、この「アイアンマン」'08で見事に再ブレイク復活したのだ。
アイアンマンとは自ら開発した武装強化スーツを装備すると、いわゆる
鉄人に変身して空を飛び、破壊光線を発し、ミサイルまで発射する。
1987年のロボコップを進化させた様なもの。
そしてアイアンマンの正体は巨大軍事産業の社長(トニー・スターク)で
ある。彼は億万長者で、女好きの遊び人。マサチューセッツ工科大学
「MIT」を主席で卒業した天才であり、自らこの武装スーツを開発し、
自ら着装して、自らアイアンマンとして、敵と闘う戦士である。
所詮アニメの主役に過ぎぬとは言え、よく考えてみると金持ちの天才で、
狂気染みた遊び人で、正義の味方という誠に複雑で波乱に満ちた生活を
している男となると、その辺の役者では務まるまい。
俳優にしてこの監督である(ジョン・ファヴロー)が彼を見つけ出した
のは大した眼力であり、R・ダウニーJrはこの映画で復活、そして
「シャーロック・ホームズ」という二つの大ヒットシリーズを持つに至る。
いやはや映画というものは才能あるもの達の共同作であることが良く判る。
この映画は軍需産業と兵器ビジネス盛んな米国の立場を良く述べている。
つまりナチスドイツと日本軍を倒して平和をもたらしたのは兵器である。
兵器こそ平和のために必要、一挙に殲滅して平和にするとの認識である。
アイアンマンは相変わらず軍需産業の社長である、敵であるアフガンに
武器を売る者を許さないのであって、人間殺傷兵器だからではないのだ。
コミックゆえ、やや荒唐無稽である、これをR・ダウニーJrの個性と
アカデミー受賞スター(ジェフ・ブリッジス)を悪役に、(グウィネス・
パルトロー)を恋人に擁して、なんとか見れる映画に仕立てたと思います。
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