おはようございます。古い映画係りのDicky許六です
昨夜BS-2で「望郷」(なんと1937年作品)が放映されました。
素通りできません、一言お許しを・・
私は幼少の頃、悉くハッピーエンドで終わらぬフランス映画ファンを
気取っておりました。これは仏映画狂いの姉の影響でもあり、当然
(ジャン・ギャバン)の虜になり、今でも私の男の理想像です。
さてこの映画原題は「ペペ・ル・モコ」、これお菓子の名ありません
主人公の名前ですが、それを彼の強い気持ちである「望郷」とした。
強引だが、これで長く日本人の心に残る映画となったのです。
監督は、仏映画の巨匠(ジュリアン・デュビビエ)正に名人・職人だ。
ぺぺはパリで犯罪を犯し、当時仏の植民地アルジェの貧民屈
カスバに逃げ込む、ここは警察も手を出せない無法地帯であった。
ここの生活に嫌気をさしていた彼の前に、パリから来た女ギャビー
(ミレーユ・バラン)が現われ、彼は虜になる「一緒にいるとメトロ
(地下鉄)の匂いがする」は名・口説き文句である。
フランスへ帰る女への思慕とパリへの望郷に耐えられず、カスバを
出たぺぺは逮捕される。そして、あの悲壮なラストシーンである。
出航する船を見送りながら女の名を呼びナイフで自刀するのだった。
「勝手にしやがれ」もそうだが、フランス映画は女の密告で、
男が悲壮な最期を遂げる映画が多い、「女は愛しても信じるナ」
という教訓がフランス映画のリアリズムなのでしょう・・蓋し・・
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