もうどうしちゃったの?トム・クルーズさん!
映画はまぎれも無くエンターテインメントではあります。
私は映画ファンですが、芸術派でなく、娯楽作品派であります。
しかしネ娯楽作品「ナイト&デイ」といっても、そこには主役の格と
荒唐無稽さドタバタさとの間にバランスというものが必要ですヨ。
あなたは今や正にハリウッドの主(ぬし)、しかも映画つくりに
対する熱意は人一倍あることは誰しも認めるところです。
1986年「トップ・ガン」でブレイク、その後も良い作品を選び、
「レインマン」'88,「ア・フュー・グッドメン」'92,「法律事務所」'93など演技力を
磨き「 7月4日に生まれて」'84ではアカデミー主演賞にノミネートされました。
その間に元妻(ニコール・キッドマン)と婚約者(ベネロペ・クルス)を大女優に
育て、今の妻(ケイティ・ホームズ)も本年のTVドラマ「ケネディー家の人々」で
ブレイクするなど自分の女たちをメジャーに仕立ててきました。
ゴールデングローブ賞を受賞した「ザ・エージェント」'96では、チョイ役に過ぎない
(キューバ・グッデイング)にアカデミー助演男優賞を与え、なによりもこの映画で
(レニー・ゼルウィガー)をデビューさせた功績は大なるものがあります。
あなたはもう数回はアカデミー主演男優賞をもらってしかるべきですヨ、しかし
アカデミー選考委員はハンサムなメジャー男優には冷たく、あえて外すのです。
貴兄もいよいよ逆切れしたのか作風をガラッと軽薄娯楽路線に変えましたネ、
「ミッション:インポッシブル」シリーズは、その代表ですが、まぁヒットしてます。
しかし「コラテラル」'04や「ワルキューレ」'08あたりから何か変!そして
この2010の「ナイト&デイ」は、あなたが主役する映画ではありませんぞ!
無限エネルギー電池を廻って世界中を逃げまくるスパイを演じた。ヒロインは
あの楽天女優(キャメロン・ディアス)である。アクションは凄いが、絶対絶命の
ピンチにおちいる度に、次のシーンでは何の説明もなく・・無事なのである。
昔のアメリカ連続TV活劇で絶体絶命、to be continue next week 次週必見!
と言っておいて、次の週になると「なんとか無事切り抜けたバットマンは・・」で
始まる手抜きパターンと全く同じ、観客をバカにしていますヨ。
映画自体は面白いので、皆様DVDでどうぞ。
敬愛するトム・クルーズさま、あなたは(スティーヴン・セガール)ではないのですヨ、
もっと映画を選ぶべきと思います。
コメント
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