この時期になると、毎年Bsでアカデミー映画特集をする。
昨夜放映の「ドライビング・Miss・デイジー」'89は何回見ただろうか。
何度みても「人の一生は何か」というものを感じる。
今回は私と似たような体型と似たような境遇(80歳以上の母が一人)
である息子(ダン・エィクロイド)に完全同調。
時代は1948年から10年くらいの間、舞台はアメリカ南部、
若いころ教師だった未亡人デイジー(ジェシカ・タンデー)は
72才で一人暮らし。息子(D・エイクロイド)は父の跡をついで会社の
社長をしている。歳をとった母を心配の息子は、母の専用運転として
一人の黒人を雇った。
自分はまだまだと思っている母にとって、まったく余計なお世話と
思う。しかもやはり黒人に対する人種偏見もある。
社会で成功し金持一家であるが、ユダヤ人である、あるいみ
アングロサクソン社会では被差別もあるようだ。この辺は映画の中
種々エピソードとして出てきて興味深い。
彼女は、さすが日本でいう「明治女」気骨毅然としている。
毎週ユダヤ教会にきっちり通い、教養高く、ブライド極めて高く、
主人と使用人のけじめをきっちり付け、生活の変化を極力嫌う、
極めて保守的な性格。これって、まるで私の母親そのものだ。
息子は、こんな母を世話する専用運転手兼世話役に最適な男として
ホーク(モーガン・フリーマン)を雇ったのだ。
この息子は母の高いプライドと性格を熟知し、ホークを選んだのだ。
姑と嫁の仲を持ち、母から電話でお呼びが掛かると、即はせ参じ、
時々、ホークを激励し、そして母を見守る姿勢に好感。
それにしてもモーガン・フリーマン「ショーシャンク、セブン、
コレクター」など白人の頼りになる黒人をさせたら天下一品役者
たしか出世して「デープインパクトで大統領」「ブルースオール」
では神になってしまった。本当にクレバーな役者である。
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