なるほどアラン・ドロンの代表作「太陽といっぱい」(1960)とは
別作品でした。 監督はあの(アンソニー・ミンゲラ)
情緒あるローマをたっぷり見せてくれて雰囲気たっぷりの映画でした。
しかし答えの出ない映画だ、リプリーは全く得体の知れない男だ。
原題「The Talented Mr. Ripley」の如くリプリー(マット・ディモン)
は教養あり、芸術的才能あり、姿も良く、常識的もある、
しかし「男色」である
私には、ディッキー(ジュード・ロウ)を殺し、身替わりを楽しむには
リプリーに理性がありすぎるし、邪険にされた恨みや、とても金目当て
とは思えなかった。
(グウィネス・パルトロウ)の肉体目当ては問題外だろうし。
そして映画最後の彼の「始末」も私の理解を超えていた。
最近は現実でも理由の解らない殺人が多発しているが
人間は優れた資質ほど、その中には必ず潜在的欠陥があって、
それが出てくるのかもしれない。
それにしても「男色」の世界は厳しい、やっぱり男女のほうが気楽ですネ!
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