同窓会は危ない!
30数年ぶりの中学校クラス会、平凡な会社員(小林薫)と直子(風吹ジュン)
が再会します。彼女は離婚し娘と二人暮らし、生計のため場末でスナック
を経営している薄幸な女。
彼女にとり、彼は初恋相手、そしてその思いは今も続いていた。
彼も中学時代に彼女の恋心を感じていたし、自分も好意があったのだ。
しかし縁無いまま卒業、以来会う事はなかった。
そしてクラス会、彼女は再会を待っていたかの様に、当時の思いを打ち明ける。
男は女の店に通い次第に惹かれていく。風吹じゅんは実生活でもつらい離婚
した経験からでしょうか、この役は旨く、特に目の演技が良かった。
彼を求める目、彼が来ない日の不安な目、この寂しい目で見られたら、
どんな男(中年に限るが)も彼女を放っては置けなくなります。
この映画は我々40代男の全く等身大映画です。極めて平凡な日常、まじめに
会社に通い、信頼の年齢、家は社宅、妻も普通の人、子供2人、平和な家庭。
30年ぶりのクラス会、多分誰でも当時好意を持った異性の1人や2人はいたはず、
その相手に再会した時のときめきの経験はあるはずです。少々リアルだ。
当時は子供だったが今は大人、それだけでも危ない!しかし起こりうる事だ。
この場合、男はどうしても消極的&受け身にならざる得ない、それは相手は
昔の同級生である、つまり「純愛不倫なのだ」このへんの踏ん切りの悪さを
小林薫は旨く演じていた。また露天風呂での2人は妙にエロティックであった。
私はすっかりこの男に感情移入してしまい、彼女の長い長い思いを知り、
また彼女の不憫さに不覚にも、すっかりもらい泣きしてしまったのです。
長文お詫びします。
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