もう(ジョニー・ディップ)の顔はジャック・スパロウ船長にせよ、
理髪師スウィニー・トッドにせよ、今作「ダーク・シャドウ」2012
の吸血鬼コリンズにせよ、日本歌舞伎の隈取りメーキャップが定着
して、本当の顔を思い出せないくらいである。
また監督(ティム・バートン)の作風は半分悪夢でも見ている様な
映画ばかりである。しかし決してホラー映画ではない、相当残酷な
境遇に会いながらも、主人公はどこかコミカルである。
この微妙なバランスこそティム・バートン映画に多くのフアンが
いる所以ではないかと思われる。
今から200年前、英国からアメリカ北部のメーン州に渡り、漁業
会社を起こし大成功したコリンズ家の御曹司バーナバス・コリンズ
(ジョニー・デップ)はプレーボーイであった。
愛人アンジェリーク(エヴァ・グリーン)と逢瀬を楽しんでいたが、
彼女を捨て別の女と婚約したため、両親を殺され、婚約者を殺され、
挙句の果て自身は吸血鬼にされた上、鎖で封鎖された棺桶に生きた
まま埋葬された。なんとアンジェリークは魔女だったのだ。
200年後道路工事により棺桶は掘り出され、吸血鬼コリンズは
蘇った、しかしコリンズ家はすっかり落ちぶれ若干の末裔が細々と
生き残っていた。一方、魔女アンジェリークが敏腕経営者となり、
彼女が経営する漁業会社が町を支配していたのだ。
コリンズは吸血鬼として人を襲いつつ、コリンズ家再興を掛け奮闘
する。
ティップ吸血鬼とエヴァ魔女の再会S@Xシーンは凄いの一言、見物!
魔女役(エヴァ・グリーン)の美しさは際立っている、007でボンドが
愛した女「カジノ・ロワイアル」2006を演じ、「キングダム・オブ・
ヘブン」2005で女王を演じたフランス人、母親はあの「雨の訪問者」
1970のヒロイン(マヌレーヌ・ジョベール)ですもの美人は当然。
それに比してホフマン医師(ヘレナ・ボナム=カーター)を見ると、
益々「異様」になってきた。英国貴族、上流社会の女性でありながら
現在ティム・バートン監督と事実婚をし、子をもうけているうちに、
すっかりティム・バートン作品風味のキャラクターになってしまった。
女は男によって染まる例であろうか?
一方女の嫉妬は恐ろしい、この映画は女を怒らせると酷い目に合う例
である。
コメント
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