今から39年も前1979年に新鋭監督(リドリー・スコット)
がSFホラーと銘打って「エイリアン」を上映した。
内容は閉鎖空間の宇宙船の中で怪物が船員を襲う
というB級内容であるが、宇宙船の精密な創りと怪獣
が人間の内臓に入り腹を食いちぎって出現するグロテス
クなシーンが口コミで話題となり世界的な大ヒットとなり
ました。 爾来続編を見続けている次第。
続編2~4まで作られ、その後怪獣映画として
多々ある、「エイリアンとプレデター」2002に至っては
C級に落ちた。
大名代エイリアンの復活を目指し、元祖監督リドリーが
自らメガホンを採ったのが「プロメテウス」号2012であり、
続編に当たるのが「この「コヴェナント」号2017である。
この新シリーズのテーマは人間の生命起源やエイリアン
の遺伝子進化による最強生物の創生である。
2014年宇宙船「コヴェナント」号は冷凍休眠した
2000人の移民と1000体の人間胚芽を積載して
移住先の惑星「オリガエ6」に向け航行していた。
トラブル発生で船長は焼死したため、副船長が
昇格した。彼は近くの惑星から受信した信号から
移民に好条件と判ると、気が逸り、乗員の反対
を押し切り上陸調査を決断した。
エイリアンを見に来ているのに、行かなきゃ良いのにと
思う。やはり大間違いであった。そこは正にエイリアン
の巣であったのだ。
上陸次第、体内に入り込まれた隊員は内臓を
食いちぎられるし、次々と襲われ食われていく始末、
驚いた事にその惑星に「プロメテウス号」の乗員アン
ドロイドのデイヴィッド(マイケル・ファンスベンダー)
が一人住んでいたのだ。
アンドロイドは人間によって作られたAIロボットで
ある。人間に忠実な下部であるはずが、彼は「創
造主人間は死ぬが、アンドロイドは永遠の生命が
ある」との優越から人間を殺し、さらにエイリアンを
遺伝子操作して最強の生物に仕上げ、宇宙を
支配しようとしていたのだ。
彼とエイリアンは母船に眠る移民2000人と1000体
の胚芽は格好の繁殖母体であるとして、母船への
侵入を図る。ジャネット(キャサリン・ウォーターストン)
とエイリアンの壮絶な戦いが展開した。
SFXとアクションは凄いが、これぞという俳優が出て
ないし、更に人物キャラが判る前にエイリアンに殺され
るので人間ドラマとしてはもの足りなかった。
映画の評判も今一であったが、エイリアンを怪獣映画
から脱失させた。リドリー・スコット監督は「ブレード・ラン
ナー」と合わせ生命と神、人間の起源、そしてAIと
人間の関係という哲学的テーマを追求しようとしている
さらなる続編が楽しみである。
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