2008年観た新作ばかりでは、早々ネタ切れになりますので、
2007年観た映画の紹介もさせてくださいませ。
How to the 舞妓制度
最近邦画では テーマを一点に絞って面白い作品をつくることが
多い、この映画は正にその典型「 舞妓 Haaan!!! 」に一言。
昨今の就学旅行は海外旅行や、生徒のリクエスト投票で行く所を
決めるらしいが、我が高校時代は奈良、京都と相場が決まっていた。
そして京都といえば、やはり「金閣寺と舞妓さん」でしょうネ。
就学旅行中に迷子になった高校生の鬼塚公彦くん(阿部サダヲ)は
花街に迷い込んだ。そこで舞妓はんにやさしい言葉を掛けてもらい
すっかり虜になり、舞妓トラウマに落ち込んだ。
「舞妓はんと野球拳をするんだ!!」との一点が生甲斐になって
しまったのだ。
果たして食品会社のサラリーマンとなった鬼塚は、京都転勤を機に、
いよいよ念願の舞妓はん通いを開始する、しかし京都には厳しい掟
「一見(いちげん)さんお断り」が立ち塞がったのだ。さらに舞妓
遊びのライバル(堤真一)も鬼塚の前に敢然と立ち塞がったのだ。
この「一見さんお断り」って、いや~な制度ですネ、建て前は
「馴染みの無い初めてのお客様には十分なサービスできないから、
初めての方はお断り」・・らしいけど、なんだかネ!私も京都に
行った夜、知り合いの名士から電話一本入れてもらって、やっと
ビール一杯に在りつけた経験がありますヨ。
この映画はドタバタ喜劇ながら、一応 How to the 舞妓制度で
舞妓の御茶屋システムが判ります。これ「SAYURI」で芸者制度が、
判り、「寝ずの番」で噺家の世界が、古くは伊丹十三の「お葬式」
で葬儀作法が、「マルサの女」で脱税の手口が判っかたのと同じで
為になりました。
この映画ドタバタながら、鬼塚くんが舞妓と野球拳をするために、
どんな、どん~な努力をも厭わず「やればできる!」という映画です。
花街で遊び、馴染みになり、舞妓の旦那になるには、金が有って
遊び上手で、粋でなければ成れません。京都には日本を代表する優良な
企業が多い、多分社長さんには「儲けて稼いで、お茶屋遊びするぞ!!」
という原動力が働いているのではないかと推測しますヨ
映画は正に「雑学の宝庫」ですネ
コメント
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