白状します、掛値なし面白い!長年私が待っていた時代劇とはこれです!
本日は徹底的に誉めますゾ
.
私にとって3大時代劇とは1に三船「用心棒」2に勝新「座頭市」
3に雷蔵「眠狂四郎」でありました。
.
北野たけしの「座頭市」を観て、先ず思ったことは
ああ!たけし監督は新「座頭市」で黒沢明の時代劇をリメイクしたナ!
.
ごぞんじ黒沢時代劇の中でも「剣客もの」といえるのは、
「七人の侍」'54 「用心棒」'61 「椿三十郎」'62であります。
.
私が子供の頃、はじめて映画は面白いものと感じたのは「用心棒」、
それから「椿」を見て「七人」の再上映を見て完全にのめり込んだ。
.
しかしそれ以来、黒沢監督はエンターティンメント「剣客もの」
から引退してしまった。後に作った「影武者」'80も「乱」'85も
私の期待する様なエンタ剣劇ではなかったのです。
.
「用心棒」よ!もう一度と、求め見た時代劇数知れず、しかし満足
なものは皆無。それが北野「座頭市」で私の欲求不満はやっと解消
されたのです。
.
先ず、あっという間の居合抜きと最後の血しぶき対決は「椿三十郎」
ヤクザ同士の血の抗争、酒屋にたむろ、宿場からの脱出は「用心棒」
ラストの農民タップダンスは「七人の侍」を思い出させる。
もちろんサイコロ賭博は勝新「座頭市」そのものは言うまでもない。
.
正直いうと、今までの北野映画は寡黙過ぎて好きではなかったのです。
私は元来エンターティンメントの出来ないアート監督は評価しない
性質なのですが、今回たけし監督出身母体の浅草伝統演芸をタップリ
取り入れ、黒沢時代劇に必ずあったユーモアもキッチリ取り入れ、
チャンバラエンターテインメントに徹し、面白い映画を創ってくれた。
.
見終わった後の充実感と爽快感、たけし監督は天才と認めましたヨ。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。