いろいろ身につまされる内容でした。
という訳で、「アバウト・シュミット」に一言。
中西部の街オマハ、大保険会社WOODMENの副部長であった
シュミット氏(ジャック・ニコルソン)がいよいよ定年退職を迎えた。
今まで現役ビジネスマンであった自負もあり、老人社会になかなか
馴染めない。そんな時妻が急逝し生活が一変してしまう。さらに
一人娘の結婚式も迫っていた。愛娘の相手はしがないセールスマン、
シュミット氏は何とか娘の結婚を思い留まらせようとしていた。
老後を楽しむために買っていた大型キャンピングカーで娘の結婚式に
向かう。この映画の楽しさはネブラスカからカンサスまでのロード
ムービーでもある。西部劇開拓時代の名所も見れますヨ
いやぁ~判るな!私も毎朝、ラジヲ体操やゲートボールに興ずる
老人達を横目に見ているが、「明日から貴方もお仲間ヨ」と言われ
たら、そりゃぁ~少々気落ちしますネ。そんなところをニコルソンが
見事に表現しています。
それから父親というものは娘の相手を、そう簡単に認めようとしない
ものだ。私も思ったが、この婚約者(ダーモット・マローニー)は
どっか頼りない感じが実に旨いのだ。これでは反対したくなりますヨ。
結婚というものは異なる文化の融合である。当事者は愛に目が眩んで
判らぬかもしれぬが、家族同士はその違いを強烈に認識するのだ。
いやぁ~シュミット氏の歓迎夕食会は、カルチャーギャップ満載で
爆笑ものである。
そして圧巻は婚約者の母(キャシー・ベイツ)、今!曲者俳優の
(ジャック・ニコルソン)の迫力に対等に対峙できるのは彼女くらい
しか考えつきません。彼も尻尾をまいて逃げ出す始末でした。
この映画には彼女の特典ヌードが付いていますのでDVDでゆっくりと
鑑賞するのも一驚、否一興!
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