フォゲット フォゴット フォーガットン
ああ!受験勉強の苦しみを思い出した。それにしても何ゆえ過去完了
なのだろうか?「忘れさせられた」という受身の意味を含蓄している
からだろうか? という訳で「Forgotten フォーガットン」に一言
人間だけが思い出を心に秘め、生きて行ける動物でないだろうか?
さらに、思い出があるからこそ、生きる価値があるという人もいる。
思い出のアルバムを取るため燃え盛る家にもどり、
火事で焼け死ぬ人も多い、それほど思い出は大事なものだ。
しかしそれが本当の思い出なのか、強い願望が妄想になったのか
判らぬ事もある。
テリー(ジュリアン・ムーア)はある日、9才で事故死した最愛の
息子の思い出の品が全て無くなっていたことに驚愕する。
居間に飾ってあった親子3人の写真は夫婦2人のスナップ写真になった、
家のアルバムには子供が全く写っていない、VTRも消失していたのだ。
夫が捨て去ったと思い、問い詰めたが、夫(アンソニー・エドワード)
から「気が狂ったのでは!二人に息子など居なかった。」と言うのだ。
学校、近所周りの人や社会は子供が存在していたことを認めないし、
実際その痕跡もない、果たして子供の記憶は妄想だったのか?
ジュリアン・ムーアは グレアム・グリーン原作の「ことの終わり」
'99やらマイケル・カニンガム原作の「めぐりあう時間たち」'02を
好演した如く、情緒不安定な役をさせたら天下一品であります。
顔のつくりが美しいけど「陰気で暗い」ので、妄想病に思えてしまう。
普段からアル中ハイマーな私なら、ああそうかも、自分の勘違いか?
直ぐ無かった事にできる。そもそも男というものは自分で子供を作
った実感がない、コウノトリ神話を信じている人もいるくらいである。
母はそうは行かない、なんせあの陣痛の苦しみと出産の満足感を体験して
いるゆえに子供を忘れる事はないのです。
ムーアの濃い演技に対して(ゲイリー・シニーズ)(ドミニク・ウエスト)
など男たちの存在感の無いこと無いこと!母は強し
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