ついにマーベル・コミック社の「アベンジャーズ」を観てきましたぞ、
この日のために「アイアンマン」'08「アイアンマン2」'10「ハルク」'03
「マイティーソー」'11「キャプテン・アメリカ」'11など毎度根気良く見て、
いよいよ、その集大成である「アベンジャーズ」'12の上映となったのです。
マーベルスタジオ社が当初から「アベンジャーズ」を企画していたというが
やはり「アイアンマンⅠ・Ⅱ」が大ヒットしたから実現出来たと思います。
それにしても米国の映画ビジネス界は本当に商売が旨い、
アベンジャーズ結成のためと謳い「マイティーソー」「キャプテンアメリカ」
を発表、それぞれ映画をヒットさせ人気を復活させた上で、アベンジャーズ
に客を集めたのだ。一粒で2度も3度も美味しい商売をしたのだ。
この映画、今米国はじめ全世界で大ヒット中と聞く、この後はそれぞれの
続編を生産して2匹目、3匹目のドジョーを狙うことは必須でありましょう。
さてストーリーであるが、そもそも映画ヒットのためなら何でもありの
ハリウッドらしい内容、
今回の悪玉は、神の国を追放になった「ロキ」さんであるが、神の王で
ある兄マイティーソーを逆恨みし、兄の大好きな地球を滅ぼしてやると
宇宙軍団を引き連れて攻めてくるという少々イジケた動機。
基本的にファンタジー世界の「神」対「人間」の戦いとは少々無理がある。
「英雄相い並ばず」というが、正にそれぞれ個性の強いヒーローたちである、
とても軍団としてチームプレーにならない、なにしろ「神」と「超人」と
「只の人間」ではレベルが違い過ぎる。それを無理して組み合わせたのだ。
最も自己顕示欲が強く億万長者の我侭なアイアンマンなどは団体行動など
大嫌いだが、そこは年長の貫禄をみせ、リーダーとして軍団をまとめ上げた。
大人だね~!
映画を見ていた判ったが、アイアンマン=(ロバートダウニーJr)に対して、
他のヒーロー役者たちが一目置いていることは明白である。薬中のどん底から
這い上がり「アイアンマン」と「シャーロック・ホームズⅠとⅡ」の2大ヒット
を引っ下げ、「チャーリー」'92から続く演技力に敬意を表しているからである。
映画の観客の方も、特に米国人は元来、トニー・スタークの様な不良中年の
主役が好きなのである。
さてハルク役は(エリック・バナ)から(エドワード・ノートン)に替わり
今作では(マーク・ラファロ)になった。多分、作品を吟味し演技にうるさい
E・ノートンでは、突っ込み満載のこの手の映画にいちいち難癖を付け、進行
の邪魔になると判断され、役を外されたと推察します。
監督と脚本は(ショス・ウェドン)彼は根っからのマーベル・コミックオタク。
彼の様にそれぞれのキャラを熟知していなければ、多重主役映画は完成しなか
ったと思う。
それにしてもマーベル・コミックはアベンジャーズの他、ファンタスティック4、
X-Men, スパイダーマンと役者が豊富で軽薄多作路線で稼ぎ捲くっている。
一方ライバルDCコミックの方はスーパーマンが引退同然ゆえ「バットマン」が
マーベルに対抗して悲劇文学&哲学的な路線で孤軍奮闘していることに敬意。
私の年齢では、観終わった後心に残るのは 後者の方ですナ。
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