世界中で最も広く知られている童話、「赤ずきん」「白雪姫」
「ヘンゼルとグレーテル」などは、いわゆる「グリム童話」です。
ドイツ人の「グリム兄弟」は大学で伝承文学を研究しながら、ドイツ
やフランスの旧家に伝わる話を集め、行商のおばさんからいろんな話
を聞いて童話に編纂しました、よって「グリム童話」と言われています。
この映画「ブラザーズ・グリム」はグリム兄弟が童話のネタを、
どうやって仕入れたかを、大胆かつ独自の発想で脚本化したものです。
歴史的事実では彼らは立派な学者ですが、
映画のグリム兄弟( マット・デモン)と(ヒース・レジャー)は
「悪魔払い」のプロとして名を売っていたが、その実は、村々を
渡り歩いては金を騙しとる全くのペテン師であった。
しかし当時ドイツを支配していたフランス軍に逮捕され、
首を撥ねられる替わりに、恐ろしい「黒い森」の探索を命じられる。
当時、この森に踏み込んだ、ヘンゼルとグレーテル兄妹や
赤い頭巾ちゃんや、多くの子供達が森で行方知れずとなっていたのだ。
しかし何と!この森は眠れる「鏡の女王」(モニカ・べるっち)に支配
された「呪いの森」であったのだ。足を踏み入れたグリム探索隊は、
たちまち森の樹木や魔物に襲われた。
いやぁ~、・・・・いったいこの映画は何をテーマに
何をアピールしたいのか?よく判りませんでした。
「ヴィレッジ」の如く森の恐怖をテーマにするには、・・・
全く恐くない。
「ヴァン・ヘルシング」の如く妖怪退治の激バトルにしては、・・
ユルイすぎる。
「パイレーツofカリビアン」の如くロマン活劇にしては、・・
ヒロイン(レナ・ヘディ)の魅力乏しく ラブシーンがない!
「オー・ブラザー」の如くドタバタ喜劇にしては、・・
面白くない!
「不思議の国のアリス」の如くサイケデリックなおとぎの国
にしては・・・まとも過ぎる。
監督は(テリー・ギリアム)
パンフレットの評論家は監督を絶賛していたが・・そうだろうか?
この監督、大昔はともかく、この7年で5本の企画を流してきた
映画を完成できない監督なのだ、今回、満を期して完成させた。
果たして、妥協を許さない芸術家なのか?
この映画を見る限り、私には「頭の中は消しゴム状態」の監督
ではないかと思えました。フアンの方お許しを・・・
コメント
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