子供の頃、TVの米国ドラマに夢中になった。
子供心にも日本のTV番組と米国産ドラマでは
スケールが違うと思ったものだ。代表作といえば、
ローハイド(1959~1965) 大草原のカウボーイと
膨大な牛の群れ「♪ローレン、ローレン、ローレン」
とテーマソングが凄いインパクトであった。
そして当時の極め付きは「コンバット」(1962~1967)で
あったと思う。執拗なドイツ軍と戦うサンダース軍曹!
歴史的に本来ドイツは日本と同盟であったに拘わらず
殆どの日本の子供は米国小隊を応援したものだ。
当時プラモデルにも凝っており、米国戦車と米国兵の
フィギアを使い、強敵ドイツのタイガー戦車との戦闘
を遊んだ記憶がある。
よって米国対ドイツの戦車戦と聞くと無条件に心が
おどり劇場へ・・という訳で「フューリー Fury」(2014)に
一言。フューリーとは日本にすると”激しい怒り”
時は1945年の、今まで北アフリカ戦線で戦って
きた勇猛な戦車、愛称「フューリー」も欧州戦線に
移り激しい戦いをしていた。
見ものはドイツが誇る世界最強のタイガー戦車との
一騎打ち、味方のマーシャル戦車4台はあっという間
に破壊され、残った戦車はフューリー一台となった。
映像技術は進化し、砲弾軌道がCGで閃光化
され、まるで戦争ゲームをしている感覚であった。
隊長(ブラッド・ピット),砲手(シャイア・ラブーフ),
操縦士(マイケル・ベーニア)等の戦争の猛者に
若い新兵(ローガン・ラーマン)が加わった。
新兵はまだ戦争の過酷さ、残酷さを知らない、
敵を打てない人を殺せない、これでは味方が危険
と感じた隊長は敢えてドイツ捕虜の射殺を強要する。
また、ドイツ女に対するレイプを進める始末、これで
新兵は 筋金入りの?一人前の兵士となった。
この映画のコピーは「たった5人で300人のドイツ
軍に挑んだ男たち」の如く、殺さねば・殺されると
いうことで殺して殺して殺しまくる映画であった。
もうドイツの敗戦が見えているに拘わらず、任務
遂行のために、破滅的・無謀な作戦を展開する
など、ブラッド・ピットの好戦性向に少々気分が悪
くなった次第。
制作国は 米・英・中国と旧連合軍、
監督・脚本はU571(2000)脚本とワイルドスピード
(2001)のデヴィッド・エアー
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