私は元来「刑事もの」ファンですが、アクションに興味は無いのです。
むしろ刑事コンビの掛け合い話が好きなのです。
というわけで「ハリウッド的殺人事件」に一言
本映画は犯罪とかカーチェイスなどが主題でなく、正に掛け合い刑事もの。
ロス市警のベテラン刑事ジョー(ハリソン・フォード)とルーキ刑事KC
(ジョシュ・ハートネット)のコンビはハリウッド・ショービジネスの裏
に絡む殺人事件の捜査をはじめた。
ジョーはかなりの敏腕刑事であるが、家庭の方はからきし駄目で離婚を
繰り返し、慰謝料支払いのために、不動産ブローカーの副業をしている。
しかし、このところ副業商売は絶不調であった。
一方KCは親子2代に渡る刑事であるが、さっぱり刑事に身が入らない
ヨガのインストラクターの副業をし、将来の俳優を目指している。
今回の面白さは、本業の事件捜査をしながら副業にも精を出すドタバタ
振りが良いのだ。特に若いジョシュ・ハートネットの方は本業よりも
副業で稼いでいる始末、なにしろ若い美女達がヨガ教室に押し寄せる、
あげく毎晩のお相手に事欠かないありさま。
彼はパール・ハーバーでは決してオイシイ役柄ではなかった。
むしろ哀れな男だった。今回良く見ると、なかなかハンサムで優しそう、
これなら女性にもてる事、間違い無いと認識を改めました。
その分、ハリソンはヨレて来ている。犯人を追跡するもかなり辛そう、
あの走りなら100m限界だろうが、さすが映画!見事犯人を追い詰めた。
しかしこれ編集とカットによるものだと観客にバレバレ。
またハリソンを好む中年女性(レナ・オリン)も現れるが、これは
J・ハートネットばかりモテては主役の沽券にかかわると無理出した
疑いあり。とてもラブシーン・テクニックが下手そうなハリソンに
心底惚れてると思えません。
まぁハリソン・フォードはスター・ウォーズ('77)以来、我々世代には
もはや往年のジョン・ウェイン的存在です。ラブシーンが下手でも
年齢喰っても、必ず観てしまう役者です。我々の代表選手頑張れ!
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