最近は人が借りてきたDVDを、ついでに見る事が多い
映画に対する自主性が欠如してきた証拠だ。
今回は高1の娘が借りた「プリティ・プリンセス」(2001)だった。
まぁ自分から見ることが無いジャンルを観るのも良い事だろう。
やはり娘の好きなハイスクール学園ものであった。
サンフランシスコで画家の母と二人で暮らすミア(アン・ハサウェイ)は
ドジでダザい高校生。ある日、大使館に呼び出され、彼女の身の上は
欧州の小王国のプリンセスで唯一の王位後継者であることを知らされる。
本人も驚くが、回りや学園は大騒ぎになる。また平民から皇室モードに
替えるトレーニングの面白さと、しだいに洗練され美しくなるミアの
大変化が見ものである。そしてヒロインは悩みながらも自分の進む道、
平民かプリンセスか決めねばならなかった。
驚いたのはヒロインの祖母=(女王様)はあのジュリー・アンドリュース
38年前の「サウンド・オブ・ミュージック」のマリヤさんではないか。
もう結構な年令なのだろうが、気品と美しさを保ち、私の回顧的想いを
決して壊すことはなかった。齢の重は斯くありたいものである。
このドラマは「マイフェア・レディ」'64と「ローマの休日」'53 の
趣きがある。特にヒロインの(アン・ハサウェイ)に(オードリー・
ヘプバーン)の面影を見出そうとする自分に気がついたくらいである。
「マイフェア・レディ」のオリジナルはブロードウエイの舞台であり
舞台のイライザはジュリー・アンドリュースの当り役だったのです。
彼女はこれでウオルト・ディズニーに見初められ「メリー・ポピンズ」
'64 に抜擢、この映画を観た巨匠ロバート・ワイズ監督に見初められ
「サウンド・オブ・ミュージック」に抜擢 あとはご存知の通り
メジャーの道を歩んだのです。
また本映画の監督はプリティ・ウーマンを創った(ゲリー・マーシャル)
プリティ・ウーマン'90はマイフェア・レディが元ネタである事は自明
なこと。
また原題「The Princess Diaries ]を敢えてプリティ・プリンセスに
したのはプリティ・ウーマン、ヒットの2匹目のドジョウを狙ったもの
と推測される。
よって、この映画の出生地はマイフェ・レディーと確信した次第。
新しい映画を観ても、その中に強引に古い映画を探し出そうと
するのは年をとった証拠でしょうネ・・・
コメント
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