遅れましたが話題作「マルコビッチの穴」観ました。一言お許しを
まるで疲れた時に見る夢のよう!辻褄の合わない事がくりかえされた。
7-1/2階という不思議な場所での出来事、フェリーニの「8-1/2」を連想し
俳優(ジョン・マルコビッチ)のアブストラクトな私小説かと思ったら
全く異った。
内容が抽象的なのだが、登場人物は可笑しく、画面が具象的なので
全く違和感なく、こんなこと起こりえるかもと思わせてくれて、没頭した。
・・・内容極々若干でますヨ・・・・
昔、芸術作品でよく「一人称映画」というジャンルがありました。これは
主役=観客自身で、観客の目を通して見るので、主役は登場しないのです。
この手の映画は画面が揺れ、ストーリーが限られ面白くないものですが
このマルコビッチは一人称映画で成功した唯一の映画と思う
特にキャリアウーマン、マキシン(キャスリン・キーナ)とのS@Xは凄かった
正に観客はバーチャルS@Xが楽しめたはず、もう少し長く頭の中にいたかった。
この映画の最高の面白味は4人の性倒錯でしょう、マキシンとロッティ
(キャメロン・ディアス)、マキシンとクレッグ(ジョン・キューザック)
はマルコビッチの体を仲介してのみ性愛を全う出来る関係なのだ
面白い、よくこんな脚本思いつくものだと感心しました。
監督は初の本格映画作品のスパイク・ジョーンズさんとのこと、
この人「3キングス」に出ていたが、どうして4キングスにしなかったのか
疑問に思うくらい存在感ありましたヨ、才能ある人は異いますネ
今のところ、この映画、私にとり今年2000年度でベストな作品となりました。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。