「人の口に戸はたてられない」とよく言ったものだ。昔は近所の
ひそひそ噂だったが、今やあっという間に世界中に情報は広がって
しまう。
民間サイト「ウィキリークス」は米国政府の機密文書を大量に公開する。
それに対して国家とネット業界とクレジット会社とサイトと一般読者が
正にサイバー戦争の状態となった。恐ろしくも凄い世界になったものだ。
と言う訳でイラク戦争勃発の口実「大量破壊兵器があったのか」の
真実をドキュメントタッチで画く「グリーン・ゾーン」に一言
ニューヨーク、2001年9.11世界貿易センタービルに旅客機を突入させ
粉々に破壊された世界同時テロに対して米国民は復讐心に燃えていた。
そのあと、サダム・フセインのイラクは「大量破壊兵器を製造し隠し
持っている」として2003年3月3日イラクへの爆撃を開始した。
その直前、国連からブリクス査察委員長がイラクに何度も入り調査し、
「大量破壊兵器など見当たらない」と何度も報告していたにもかかわらず
である。 米政府は極めて信頼すべき筋から「ある」と断定し戦争を
はじめたのだ。
「グリーン・ゾーン」とはイラク中心部における米軍駐留基地内のこと、
その一歩外はイラク市民、テロ、暴徒が行きかう正に無政府状態である。
米陸軍将校ロイ・ミラー(マット・ディモン)たちは「大量破壊兵器」を
一刻も早く見つけ出すために奔走していた。
ぽーる司令部が得た情報のたびに、精鋭部隊を引き連れて現場に向かうが、
そのたびに兵器は無く空振りを続ける。ロイは情報に疑問を抱きはじめ、
探りはじめる内に、おそるべき真実が見えてきたのだ。
アカデミー賞を採った「ハート・ロッカー」など、このところイラク
戦争が映画化されているが「グリーン・ゾーン」は正に戦争の正体=
米国の機密を暴露する「ウィキリークス」的映画であります。
監督は(ポール・グリーングラス)でマットデイモンとは「ボーン・
スプレマシー」と「ボーン・アルティメイタム」でコンビを組んでいる。
今回、生生しいドキュメンタリー映画を作り上げた。
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