いやはや、いやな世の中になってきた。
新型インフルエンザがじりじりと蔓延しているのだ。
甲子園高校野球の選手たち、応援に駆けつけた全国の生徒たちが感染した。
病原体が不活発になるはずの夏にも、衰えることなく、広がっていたのだ。
特に若い人達に感染者が多い、また病弱な年寄りに死亡者も出ている。
乾燥する冬には爆発的に広がるか?来年のバンクーバー冬季オリンピック
は果たして出来るのか?
世界同時不況で、失業が増えている、ものが売れない、こんな時に
新型インフルエンザが猛威を振るうと、人々はなるべく外に出なくなる、
旅行を控える、いよいよ社会が停滞して、不況がさらなる不況になる。
封切り時に観たが、またインフルエンザが蔓延してきたので、あえて
まさにそれを先取りした危機予測映画「感染列島」に一言。
この映画は今年2009年の1月上映だった、劇場上映が終了した後ぐらいに、
メキシコから発生し全世界中に広がり世界中大騒ぎとなった。
不謹慎ながら、もう少し後の上映だったら世界中で話題となり、大ヒットに
なったに違いない。
実際、この病気に罹った人には申し訳ないが、誠に不謹慎ながら、私はこの
病原体映画は好きなジャンルなのです。
古くは1971年の「アンドロメダ」そして日本の「復活の日」'80
「アウトブレイク」'95など、宇宙や、人類未踏のジャングルから病原体が
人間社会に持ち込まれた瞬間から、人間は無力な哀れな存在になる。
この映画は「日本に蔓延しつつある未知の感染症」を防ぐために、
WHO(世界保健機構)から派遣されたメディカルオフィサー小林栄子(壇れい)
と医師松岡剛(妻夫木聡)が悪戦苦闘するストーリーである。
原作もそうなのだが、日本がこの手の映画を扱うと、どうしてもメロドラマや
人情ものにしてしまう。患者とその家族の悲しい別れ、栄子と剛の愛の物語に
なってしまった。映画を見てて思い出したが、新作「日本沈没」'06の時も
スマップの(草なぎ君)と(柴咲コウ)の愛のメロドラマにしてしまったしネ。
本来はこの手の映画は「化学的なシュミレーション映画」にして、病状をもっと
紹介したり、病原体の正体や解明するまでの過程、バンデミック(感染爆発)に
なった場合の、日本経済悪化、株や債権の暴落、他国からの経済侵略、社会暴動
の発生と軍隊による戒厳令など、もっと知りたいテーマがあるし、そのほうが
面白いはずだ。
この映画よりNHKの「新型インフルエンザの特集」の方が、数段怖かったぐらい
である。その点「パニック」映画はまだまだ、ハリウッドの方が上だと思う。
それにしても不気味な世になりつつある、エボラ出血熱、エイズ、鳥インフル
エンザ、豚インフルエンザとつぎつぎと発生するウィルス、昔の人に無かった
アレルギー、癌も増えている様だ。果たして人類は生き残って行けるのでしょう
かネ?
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