私は米国の1930年代ものが好きなのです!
今日から盆休み(2003 8月)、ゴルフ、芝刈り、墓参り、しかし
映画の方は休には意外と劇場に行けないものです。
白状いたしますと、私の場合、出張帰りに最終電車に間に合う「1本」
が多いのです。
また普段は時間セーブで!ケツ末から見てアタマに戻る邪道を良くします。
(最近の総入替シネコンは困りもの) まぁこれもノーマルの内でしょう。
盆休み用にDVDを4本借りた。新作2本、旧作1本、名作1本とバランスを
考え選択。では名作から「プレイスs・インザ・ハート」'84再見の感想を少々。
私は米国の1930年代ものが好きなのです!
映画製作者もこの時代には妙に力が入っていると感じます。
背景は大不況、一般市民は貧乏、考え方は保守的、強い黒人差別、
意外にお洒落なファッションとカントリーの調べ、そんな中で貧乏と
保守性から抜け出そうと頑張るドラマが多いのです。
テキサスの小さな田舎町、夫が黒人に撃たれ死んでしまった。残され
た妻エドナ(サリー・フールド)は幼い子供二人を抱え途方にくれる。
貯金は殆ど無い、あるのは借金して買った家と、60エーカーの畑、
銀行員は家を売り借金を返し、子供を里子に出すべきと進言する。
エドナは拒否した。しかし世間知らずの主婦、生活はどうするのか?
そんな時、ホーボー(放浪者)の黒人(ダニー・クローバー)が
納屋に住み、盲目の男(ジョン・マルコビッチ)が下宿する。
黒人の勧めで、畑で綿花を栽培することを始めた。しかしエドナ
は専業主婦で世間知らず、畑仕事や商取引など全く知らない。
折に米国は大不況、綿花の価格は低迷し、ハリケーンは容赦なく
襲う。黒人に教えてもらいながら、頑張り一家を支えるのだった。
美しい細腕の女性、しかし母は強い!サニー・フィールド最高の
演技、これで2度目のアカデミー主演女優賞を受賞した。
今はメジャーだが、当時駆け出しだった脇役達がすばらしい。
姉はしぶい脇役(リンゼイ・クローズ)、姉の旦那(エド・ハリス)、
と不倫相手(エイミー・マディガン)二人はこれが縁で実結婚。
リーサルウエポンでブレイクの(ダニー・クローバー)と怪優
(ジヨン・マルコビッチ)が細腕未亡人を助ける男達を好演した。
これらの逸材を起用した監督(ロバート・ベントン)の目に賞賛。
彼は「クレィマー・クレィマー」'79で作品賞と監督賞を受賞済み。
この作品では脚本賞を受賞。お暇な夏休みに、お薦めの1本でした。
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