これは金田一探偵のフランス版だ。
「ハンニバル」は観た人の映画評から判断するに、かなりきつそう
&えぐそう、これ見る前に抵抗力を付けておくべきかと思い
まず「クリムゾン・リバー」観て参りました。
何と!この映画、タイトルから、いきなり死体を、しかも接写で延々と
見せつけた。死体の傷口にむらがる、アカムカデやウジは悪趣味の極みだ。
死体は異様無残であった。両眼は繰り抜かれ、手首切断されたまま、
止血され、死ぬまで5時間もいたぶり拷問されたらしい。
人間が考え得る最も惨酷な殺し方はこんなものだろうか、
(そういえば西太后ではこの状態で5年も生かされたダルマ女がいたと
記憶。話がそれました、元へ・・)
この事件捜査のためパリから警視正(ジャン・レノ)が派遣された。
寡黙な一匹狼タイプでなかなか渋い。欧州人はハリウッド人と異なり
軽薄でないのが良いですネ。
それからもう一人、隣の村で起こった墓荒しの捜査をしていた
若い刑事(ヴァンサン・カッセル)が何か異様なものを嗅ぎ取り、
深く調べ始めていた。彼、いいですネ、好きなタイプだナ、
タフかつ繊細かつ気が良い、一編でファンになってしまいました。
この二つの事件は一点に合流するが、ここまでの運びがミステリアスで
面白いのだ、これから二人の合同捜査になるが、二人の師弟(的)関係も
なかなか良いのだ。
見ていて思った、これは金田一探偵が出る 角川映画のフランス版だ。
正に閉鎖的社会、血統、近親関係、怨念と復讐の世界で 舞台は山脈の
麓の村ですもの。
しかし結局この映画の落ちとか、筋は良く理解はできませんでした。
それでも画面の異様さ閉鎖的空気、事件の追求は最後まで緊張が持続し、
評価してよい映画だと思います。
それにしても最初のクレジットにあの(ドミニク・サンダ)の名を
見つけたが、どこに出ていたのか、ついぞ発見できなかった
あの個性的な美女はどこへ行ったのだろうか?
コメント
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