TVは2004年オリンピック一色、映画に行く暇もない
「モナリザ・スマイル」最初この題名を聞いたとき思ったのは、
モナリザの顔って、絶世の美人でもないし、まずくもない、
しかし、男好きのする愛嬌のある顔では全くない。
日本人(私の場合)にとっては、むしろ苦手な顔の部類であります。
なんとなくジュリア・ロバーツってモナリザぽくありませんか?
主演はジュリア・ロバーツなので、最初は彼女の笑い顔のことか?と
連想しました。
しかしこの映画は「脱!モナリザ・スマイル」を奨める映画だったのです。
つまりモナリザ・スマイルとは、女の理想の姿は良妻賢母になることで、
そのためには多少我慢ならぬことがあっても、平静を装い「笑って」体裁
をつくるべきという教えだったのです。
時代は米国にとって高度成長の黄金1950年代、第2次世界大戦で勝利し、
世界中から羨まれる理想的世界だった。たとえば1958年から日本の
TVで放映された「パパは何でも知っている」は米国の生活ぶりを
日本人に強烈に見せ付けた。
大きな冷蔵庫、電気洗濯機、大きな車、パパとママは出勤と帰宅時に
チュ~し、3人の子供は心から両親を尊敬している。日本人はこの
生活を理想像として、それをめざしてがんばったと言っても過言では
ありません。まず手始めに、とぅ~ちゃん、かぁ~ちゃんを、
パパとママに変えたくらいなのですから・・。
このTV「パパは何でも知っている」も「うちのママは世界一」も
要は、女の理想像はTVに出てくるママつまり「良妻賢母」と
「才色兼備」であり、それを目指せというドラマだったのです。
そしてこの映画の舞台、当時の名門ウェズリー女子大は全米一保守的で、
良い妻良い母になるための教育方針で、花嫁学校の様相でありました。
この大学に西海岸カルファルニアから美術史の助教授としてキャサリン
(J・ロバーツ)が赴任してきたのです。
ややフェミニズムな助教授と名門意識の強いお嬢様生徒は最初衝突する。
しかし、しだいに生徒達は助教授の考えに同調しはじめるのだ。
全編雰囲気のある映画で、演技陣も大変宜しい、私のお勧め映画です
生徒1.スパイダーマン’02の(キルステン・ダンスト)の揺れる心の
演技はなかなかなものだ。
生徒2.セクレタリー’02の(マギー・ギレンホール)はなかなか
セクシーであのセクレタリー時の変な癖はまだ治ってないと推測。
生徒3.ボーン・アイデンティティー’02の( ジュリア・スタイルズ)
には、かしこさを感じ。
生徒4.やや太めの女生徒(ジェニファー・グッドウィン)は可愛ゆかった。
そして生徒は皆、すごくエレガントであった。
古臭いタイプの私には、理想女性はやはり、あの良妻賢母のママなの
ですが、しっかりとフェミニズム社会になった現代では期待するほうが
無理でしょうが、昔の様な、エレガントさだけは失わないで下さいませ。
さてこれからマラソンと閉会式でも見るかな・・・・・・
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