恥ずかしながら、邦画を見るに国語辞典も手放せないと判った。
切符を買う時、どうしても読めず「こうせんがえり」3枚と
言ってしまったのだ。SMAPの草なぎ君が主演するというので、
同伴してくれた娘から「ヨミ、ヨミ」と注意を受けた次第。
「黄泉がえり」映画誌でも、すこぶる評判宜しかったですネ。
そのせいか上映3週間限定のはずが、延期になった、
おかげで、私も劇場で観ることが出来ました。
映画のあらすじは死んだ人が甦る映画、そんな事在るはずないし、
あったら大騒だ。しかし、 ありそうな話だなぁ・・という思いが
実感として湧いてきました。
この映画が、観客に自然に受け入れら、共感が得られるのは
やはり、殆どの人は肉親との死に別れを経験しているかだらろう。
祖父母、親が既に亡くなった人は多いだろう、
兄弟姉妹、そして恋人を失った人は辛いものだ、
さらに悲しいのは子供との別れだろう。
やはり別れる相手が若く、小さいほど悲しみは大きい、
やはり一番可哀相なのは、母を失った幼子の気持ちだろうか。
ヒロイン葵は竹内結子、婚約者を海で失った女性をけなげに好演した。
竹内結子は演技がうまい、なんか自然派だなー
医師(田中邦衛)の妻は出産時に亡くなった、
その時生まれた赤ちゃんが成人(伊藤美咲)し、母と再会する。
戦争中に山で神隠しの如く、行方知れずであった一人息子と再会した
老婆(北林谷栄)は実年齢92才だ、凄い役者ですネ
極楽トンボの(山本圭壱)が実に旨い、子供の頃、兄を亡くした
(石田ゆり子)と幼い娘は、喧嘩に巻き込まれて夫を失ってしまった。
女子中学生(長澤まさみ)は、密かに思いを寄せていた同級生が自殺した。
柴咲コウの音楽用ネームRUIの「月のしずく」は、バツグン(死語か)
柴咲もパートナーを亡くし演奏活動を休止していた歌手RUIとして登場
様々な死に別れを群像ドラマとした、これで、観客は自分の境遇に近い
人たちに感情移入させられる。ある意味で人間の弱みに付け込んだ
シナリオであり、少々反則業であるが、この際、許しましょう。
愛する人が甦り、再会できる。これは人が持つ最も身近な夢を
叶えてくれた映画ということで、許しましょう。
私も映画を観ながら、厳しかったけど最後まで私を信頼してくれた
父と一瞬であるが会えた気がしました。
場内はまるで通夜の様相、観客は皆 合掌してました。
コメント
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