この時代を扱ったアメリカ映画が好きです。
つまり1900年~1940年位まで、2度の大戦と大恐慌の試練をのりこえ
超大国にのし上ったアメリカ!19世紀末から続々と移民が押しかけ
皆、金持ちになること、一旗あげること、アメリカンドリームを
夢見ている。自由の女神を見たあの歓声は正に野心の叫びである。
「ワンス・アポン・アタイム・インアメリカ」’84「コットンクラブ」
’84「タイタニック」’97全て野心に燃えた移民の物語。
成功した先住者追いつこうとする移民達、命を掛けてやばいことをする。
失敗は挫折と死、成功は富と名声だ。
舞台はアメリカが最もエレガントな時代であり、その下で貧困と富が
ぶつかる。正にアメリカ思想の原点であり、アメリカ人にとって、
この時代を映画化すると、特に力が入っている様な気がします。
さてそんな中でこの映画は特異且つ例外的内容だった。
野心を捨て去り、船と一生を共にする。栄光を手にしていながら、
あえて掴まない、正に東洋的思想、船は彼にとって母の子宮胎盤、
そこから生まれ出る事を拒否した不思議な男の物語で十分。
船から降りない理由をとうとうと述べるのは余計だった。
ワンス・アポン・ア・タイムを生きた男、映画は誠にエレガントで
あった。
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