「見たら書く」を心情に、ジャンルを厭わず映画を見て、良い映画もひどい映画も、
見たものの感想を書くことにしている私にとって・・「ひどい」と思った映画に一言。
それは「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013)
アメリカのマーヴェル・コミック「X-Men」シリーズの人気キャラクターである、いわゆる
ミュータント狼男「ウルヴァリン」はすっかり(ヒュー・ジャックマン)の当たり役となった。
この人気キャラゆえ,X-Menから単独シリーズ化(スピン・オフ)させた第一弾の
「ウルヴァリン:X-Men Zero」2009 がヒットしたので、更なる第二弾として
作られたのがこの「ウルヴァリン:SAMURAI」 2013であった。
「X-Men Zero」でウルヴァリンの誕生と生い立ち、数奇な運命が紹介された。
なんせ1845年生まれのミュータントで、不死の体ゆえ戦争兵士となり、
米国の南北戦争以来、第一第二世界大戦からも近代のベトナム戦争にも
従軍してきたのだ。
さて第二弾はこの「SAMURAI」の副題の通り、舞台は日本である。
太平洋戦争末期の長崎被爆から始まった。ウルヴァリンこと「ローガン」は
長崎で日本軍の捕虜となっていたのだ。そこに原爆が投下された。爆風と
彼が放射熱波で焼かれるシーンは凄いものがあるが、その惨状の中で
ローガンは一人の日本人将校を助けた。
時は経ち現代、カナダの山奥で野生生活をおくっていたローガンの前に、
謎の女ユキオ(福島リラ)が現れ、日本に来てほしい、あの時の将校
矢志田が会いたがっていると伝えた。
矢志田は戦後成功し大財閥を形成していたが、末期癌であり
「ウルバリンの不死の力をくれ」を最期の言葉を残して死亡した。
「秦の始皇帝」の如く、古今東西世の権力者は不老不死を求めるものだ。
この映画のテーマはミュータント・ウルバリンの「治癒能力=不死」を手に入
れようとする一団との戦いである。
アメリカ人に日本のイメージを聞くと「サムライ」「ニンジャ」「ヤクザ」「ゲーシャ」
「パチンコ」「ラブ・ホテル」「ヒロシマ・ナガサキ」らしいが、なな・・何と!これが
全てが出てくる映画なのだ。 一昔前「007は二度死ぬ」1967年で、
変な日本!と思ったことがあるが、あの時から半世紀たっても日本に対する
理解は進んでいなかったことになる。
アウトレジとX-Menと、キルビルをゴチャ混ぜにした、ひどい映画でした。
真田広之は「ラスト・サムライ」以来、すっかり国際サムライスターになりましたネ
最近作 「47RONIN」でも活躍してます。
コメント
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