足元で踏み潰される若者達
いやはや!ポスターに騙されたといっても過言でない映画、何しろ
黒煙をあげる破壊されたニューヨークのマンハッタンを背景にして
首をもぎ取られた 自由の女神像が 哀れに建っているんですヨ
これは、私の好きなパニック映画(少々古く表現かな?)
あの「The デイ・アフター・トゥモロー(’04)」のような映画に
違いないと 思うじゃないですか?ついつい劇場に足を踏み入れて
しまったのです。
という訳で「クローバーフィールド(以後CF)」に一言。
結果的にはパニックなのですが、むしろ一時一世を風靡した、
あの「ブレア・ウイッチ・プロジェクト(’99)」風味の映画。
ブレアWPは森に踏み込み消息不明になった学生のビデオ
カメラが1年後発見され、それを再生し、森で何が起こったのか?
再現した恐怖映画でしたネ。当時これは本物のフィルムと宣伝し
人を集めたものです。
この映画「CF」も破壊されたNYのセントラルパークで発見された
ビデオカメラを再生することにより、NYで何が起こったかを検証
するという設定の映画。
よく友人の家庭でホームビデオを見せられることがありますヨネ
これ苦痛なのは ①長撮りです、可愛い自分の子供だから長くても
見れるけど、他人の子はちょっと無理ですワ。
それから②手振れ! あっち行ったりこっち来たり、時々スイッチ
入れたまま移動すれば 床を長々と見せられたりしますネ
この「CF」も上の如く、下手なビデオ映像が長々と続くのです、
大勢の若者が逃げ惑う、まぁ生生しいのは良いのですが、だらだらで
飽きるし、もう船酔い状態です。
しかしこの映画一度シッカリと作り上げ、後からわざわざ手振れに
したらしい。そうでしょう金も掛けてるし、作者は「ミッション・
インポシブルⅢ(’06)」の監督にして、今人気TVドラマLOSTを
作った、あのJ・J・エイブラスム氏ですものネ
彼は確信犯として一人称映画(主役の目を通してのみ映像化
する)を作ったのです。
それからか筋金入り「ゴジラ」ファンの私としては日本のゴジラ映画が
足元で逃げ惑い、踏み潰される人を映像にしないことを、常々不満に
思っておりました。そこに面白いドラマがあるはずなのです。
その点この映画は正に、怪獣(HAKAISHA)の足元で逃げ惑い、踏み
潰される人々のドキュメントであり、その視点を高く評価しました。
只ね、三半規管の弱い後期中年者の私には手振れ処理前のメイキング
DVDでもあれば、ゆっくり観たいですネ
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