男女二人の名前を題名にするなら 名作にせよ!
「観たら書こう」という主義にのっとり「アレックスとエマ」’03米
邦題は「あなたも書ける恋愛小説」に一言。
恋愛もので堂々と男女二人の名前をタイトルにするとは、よほどの
自信作と思った。古くから「この種の題名」は優れた作品ばかりだ。
先ずは、シェクスピアの名作「ロミオとジュリエット」'68版
(オリビア・ハッシー)と(R・ホワイティング)にはしっかりと
ラブシーンがあった。しかし原作通り何という悲しい結末、
古今東西、成就しない恋こそ本ものの恋なのです。
次に、原題「ボニーとクライド」邦題「俺たちに明日はない」'68
(アーサー・ペン)監督作品、最後のシーンは二人(ウォーレン・
ビィーティとフエイ・ダナウェイ)に銃弾87発の銃弾が撃ち込まれた。
穴だらけになるスローモーションは我々に強烈な印象を残した。
それから、あのW・ビーティが性的不能者という設定が何とも面白い。
それから「ジョンとメリー」'69 若い(ダスティン・ホフマン)と
若い(ミア・ファロー)、前夜知り合った二人は、酔い潰れ同じベッドで
目を覚した。警戒しながらも引かれていく顛末。当時、私も一人
暮らしの学生だった、あんなこと起らんかと真剣に思った映画だった。
そして原題「スタンレイとアイリス」邦題「アイリスへの手紙」'90
これは好きで今でも時々観てます(J・フォンダ)と(R・デニーロ)
2大スター共演中年恋愛映画。
貧しい生活に追われる未亡人は、亡夫との日曜の朝のS@Xを
思い出しては泣いていた。彼女のささやかな望みは、休日に一流
ホテルでゆっくりと遅い朝食ルームサービスをとることだった。
ある日、同じ工場で働く文盲の男に字を教えはじめた。
これ本当に旨く中年の気持ちを表現した映画でした。
さて本題「アレックスとエマ」
小説家(ルーク・ウィルソン)とスクリプター(ケイト・ハドソン)
が小説をあれこれ考えている内に安易に良い仲になっただけの映画。
監督が(ロブ・ライナー)ゆえ、もう一つくらいエピソード
期待したのにネ。わざわざ男女の固有名詞を題名にするなら、
それなり責任をもって作ってほしかった。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。