クリント・イーストウッドは1930年生まれゆえ今年84才になる。
今や俳優だけでなく映画監督としてもナンバーワンである。
84才でまだ映画主役を張れるなんて信じられない人だ。
高齢少子化時代ゆえ「初老」を迎えた人に関する「テーマ」は
なんぼでもある。それを上手く拾って映画を作っていると思う。
「グランド・トリノ」2008,「人生の特等席」2012などはその代表
であろう。
彼を最初に観たのはテレビ西部劇「ローハイド」1959の
ロディ役のカウボーイであった。その後しばらく見なかったが
1964年にマカロニウエスタン「荒野の用心棒」で大ブレイク、
監督はセルジオ・レオーネ、音楽エンリオ・モリコーネだった。
この映画は黒澤明監督、三船敏郎主演の「用心棒」
1961年のリメイクである。日本版は本当に面白いチャンバラ
映画で、今でも私にとり最高に好きな映画である。
その後「夕陽のガンマン」1967シリーズを大ヒットさせて
西部劇の大スターとなって行く。
彼が映画監督と認められたのがこの「許されざる者」
(1992)である。この後、俳優だけでなく映画監督
としてもナンバーワンである
ストーリーは正にあの「用心棒」も「夕陽のガンマン」が
年を取り引退した後に、不承呼び出されガンマン復帰
する内容である。
老いて馬に上手く乗れない、視力が落ちて標的がが
定まらない、すぐ息切れするといえ、いざ戦いとなると、
「昔とった杵柄」 反射で相手をあっという間に撃ち抜く,
このシーンは中高年の観客の拍手喝さいであった。
この映画は処々日本の「用心棒」のオマージュを感じる。
まず女郎屋、捕えられ激しい暴力で顔がボロボロになる
シーン、納屋に隠れて回復を待つ所、相棒も拷問を
受ける所など。そしてどこかユーモアが感じられるところ
などだ。
この映画で見事アカデミー作品賞、監督賞、そして
ジーン・ハックマンにアカデミー助演男優賞が当たった。
この評価により今後ハリウッドの第一級監督になり、
ヒット作を連発しているのです。 すごい人だ
この「許されざる者」は2013 に日本版にリメークされた。
正に里帰り。日本の「用心棒」→イタリア「荒野の用心棒」
→ハリウッドで「許されざる者」→日本で「許されざる者」
リメイク
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