劇場で切符を買う時、「コレステロール」 1枚くださいだった。
2002年の似たような名の映画の時は「コテコテラル・ダメージの件」と
言ったと記憶。
多分、今後もこの映画のことを「あのコテコテ何とか」と言ぅんだろうナ~
私は、常々、映画題名はカタカナ題を日本語の邦題にすべきと唱えて
参りました。原題を如何に旨く日本語に訳するか否かの問題でなく、
後々、その題名と映画が記憶に残るか否かの問題から言うのです。
「風と共に去りぬ」がゴ~ン・ウイズ・ザ・ウィンド~ではまるで電報文、
私の記憶には残りません。
それでは今回、私の勝手邦題は、どろ臭く「殺しの走行」or「乗車人」
昔なら、こんなのもありだ「トム・クルーズの夜の殺人者」
さて本題、この二人が主役かと思われがちですけれども、もうひとつの
主役は、真夜中のL.Aなのです。
蓋し!大都会ロスのある夜の出来事、ロスの夜景そして風俗が見事に
描かれていたと思う。撮影技術のせいか、まるで自分がタクシーに
乗って真夜中の大都会ロスのビル街を走行している緊迫感がある。
監督は男達の闘争を画かせればNO1といえるマイケル・マンさん
「ヒート」'95「インサイダー」'99と続き、今回も男同士の やり取りが主、例の如く硬派でよろしい。
「ブロードウエイと銃弾」'94 「隣のヒットマン」'00'04を見る限り、
どうもプロの殺し屋はなかなかインテリで、人生と知っているタイプが
多い様だ。多分仕事柄冷静沈着で、鋭い観察力がないと務まらないから
だろう。
一方タクシードラバーは日々何十人もの人を見続ける、自分の安全の
ために後ろを注視し、乗客達の会話から彼らの人生を垣間見ている。
(後のシートで彼女といちゃつくのは控えた方が良さそうですゾ)
よって殺し屋(トム・クルーズ)とタクシー・ドライバー
(ジェイミー・フォックス)のお互いの観察力と、なかなか
意味深い会話はこの映画の見所である。
いつものことだが、大スター、(トム・クルーズ)の共演者は得を
する。トムには優れたプロデューサー能力があり、大スター特有の
いい所取りをしない人だ。共演者のキャラを引き出す演技をする。
ニコール・キッドマンはもちろん、「エージェント」のレネー・
セルガーとキューバ・グッティングJR、「ラスト侍」の渡辺謙
など皆彼の恩恵を受けて、アカデミー賞に絡んだ。
今回トムにとって殺し屋という汚れ役までやった、そろそろ
彼にアカデミー賞をやってほしいものです。
それにしてもアカデミー委員会はハンサムスターに意地悪だ。
T・クルーズ、B・ピット、A・デカプリオにやらない方針か?
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