地球外知的生命体と人類の接触がテーマとなると、どうしても1997年の
映画秀作「コンタクト」を思い出される。その「コンタクト」に一言。
原作が何と言っても(カール・セーガン)である。彼は世界的な天文学者に
して地球外知的生命体探索計画(SETI)の第一人者ですもの、専門的で
相当レベルが高い映画である。
舞台はプエルトリコにある米国立アレシボ天文台、そこの直径305m
の巨大な反射鏡アンテナを駆使して地球外生命体からの発信電波を
探していた。
SETI(Search for Extra-Terrastrial Intelligence)のエリナー
(ジョディ・フォスター)は幼い時から宇宙に憧れていたが、長じて
天文学者となり、宇宙に人間の様な生命体があると信じ探査と研究を
していた。
あまりにも未知が研究ゆえ、中々結果が出せず、国家予算は削られ
アレシボを追い出された。しかし富豪スポンサー(ジョン・ハート)
の協力を得ることが出来、ニューメキシコの超大型鑑賞電波望遠鏡群
を利用して研究を継続していた。
果たしてベガ(七夕のおりひめ星)からの有意な電波信号を受信した。
正に素数の配列で、知的生命体であると証明された。解読に成功した。
それはワームホールを通り抜ける巨大な装置(ポッド)の設計図で
あった。人類をそれを完成させたのだ。
エリーナは宇宙飛行士として単身、ポッドに乗り込んだ。閃光を発して
発射と同時に宇宙船はあっという間に海中に落下した。世界中が失敗を
目撃した。
救出されたエリーナは主張した。彼女はワームホールを抜けベガに到着
したと、そこは天国の様な楽園であり、そこで死んだ父(デヴィット・
モース)にも巡り合ったと。しかし宇宙船が数秒で落下した事実の前に、
誰にもそれを信じてもらえなかった。
不思議なことがあった。エリーナの体に取り付けたビデオカメラ録画は
ノイズしか映ってないが録画時間は18時間も作動していたのだ。
この映画から18年たち、今観測はアレシボから地上600kmの
「ハッブル宇宙望遠鏡」時代に移った。しかし地球外知的生命体と
コンタクトされたという情報は無い、
監督は(ロバート・ゼメキス)、特別出演で大統領ビル・クリントンが
コメントしていたのにはビックリした。
映画の主題は「こんな広い宇宙に人類だけではもったいない。」
正に蓋し!
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