今まで見た映画の中で一番「後味の悪い映画」は何か?と問われると
「セブン」1996 と答えます。映画を見終わった後、しばらく気分が悪く
なり夜も悪夢にうなされたと記憶しております。
爾来今まで、TVの再映もDVDも一切見ておりませんでした。
先日,英語辞書で「sin=罪」を引いたところ the seven deadly Sins
7つの大罪が出てきた。①pride(高慢) ②greed(強欲) ③lust(肉欲)
④wrath(憤怒)⑤gluttony(暴食)⑥envy(嫉妬)⑦sloth(怠慢)
これは主にカトリック教の中の「罪の源」であり、「死に至る罪」としている。
舞台は米国ニューヨーク、当時、世界一の大都市であると共に、世界一
の犯罪都市であった。殺人、強盗、レイプ、売春が日々発生する。
極限まで肥満した男が殺された、尿便垂れ流しながらも、食べることを
強制させられ、内臓破裂したのだ。「Gluttony」の文字が残されていた。
自分の腹の肉を1ポンド切り取り、天秤に肉片を乗せた状態の出血、
死体が発見された。悪徳弁護士で高額で無罪を勝ち取る男だった。
床には血文字で「Greed」の文字が残されていた。
NY市警のサマセット(モーガン・フリーマン)は几帳面で、教養ある
ベテラン刑事だが、この酷い犯罪社会に見切りを付け1週間後には
定年退職を決めていた。彼は2つの殺人は周到に準備されたもので、
キリスト教の「7つの大罪」に関係した連続殺人になると推測した。
果たして、手足を切断され、1年間ベッドに固定されたまま点滴のみで
ミイラ化生殺状態の男が発見された。「sloth」 の文字が残されていた。
トップモデルの女性がベッドの上で死んでいた。美しい顔から鼻がナイフで
そぎ取られていた。右手に電話、左手に睡眠薬が接着剤で固定されて
いた。つまり生きていたければ電話で救急車を呼べ、死にたければ薬で
死ねと、女に選択させたのだ。壁に「pride」の血文字が書かれていた。
売春宿で売春婦が殺された。犯人は客の頭に銃を押し付け、客の
陰部に鋭利なヤリを装着させたまま行為に及ばせたのだ。Lustである。
ジョン・ドゥ(ケビン・スペイシー)と名のる男が自首してきた、神の啓示
を受けた者だと嘯く、人間のモラルは今や地に落ち、欲望のみを貪り、
人間は悪業を尽くしているゆえ世を浄化せねばならないというものだ。
そのために7つの罪を犯している人間達にその罪に相応しい死を与え、
世に示し、愚かな人間達に警告し、覚醒させると言うものである。
あと二人殺した。死体の埋めた場所に案内するという。
NYに赴任してきたばかりのミルズ刑事(ブラット・ピット)とサマセット
刑事が指名され、犯人と共に砂漠に向かった。
果たして、その砂漠の中で、残る「envy(嫉妬)」と「Wrath(憤怒)」
の2つ殺人が実行されることになる。憤怒憤怒!古い映画ゆえネタバレ
しても良いのだが、また後味が悪くなるので止めますワ。DVDでどうそ、
監督はディビット・フィンチャー、
エイリアン3、ファイト・クラブ、ゾディアック、ドラゴン・タトゥーの女と
暗い映画の天才ですネ
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