1933年の歴史的名作「キングコング」のリメークが創られた。
1976年、監督(ジョン・ギラ―ミン)と制作者(ディノ・デ・
ラウレンティス)が巨費を投じて「キングコング」を創ったのだ。
ギラ―ミン監督は1974年のパニック映画「タワーリング・インフェルノ」
が大ヒットし勢いに乗っていたゆえの挑戦と思われる。
そして舞台は現代に置き換え1976年とした、70年代は
世界経済成長期であり、この時代の映画は濃く熱い、セクシー
度も全盛でもあった。この映画もその風味を充分持っている。
よって髑髏島へ行く目的は原作の映画撮影と異なり、高度成長
を象徴する石油の油田を求めてである。また髑髏島に行くとの情報
を得た生物学者ジャック(ジェフ・ブリッジス)が船に忍び込んでいた。
また航海中に漂流していたボートを見つけるが、そこにたった一人
金髪美女ドワン(ジェシカ・ラング)が乗っていた。なんだかネ!
この二人の登場は少々ご都合主義と思う映画である!
島には先住民が住んでいたが、ドワンの金髪を見て、彼女を略奪
して神への生贄にしたのだ。神とは巨大な猿「キングコング」であった。
恐怖で悲鳴を上げるスクーリミングヒロインのドワンであった。しかし
女は強い!常套手段、コングに抵抗したり、涙を流し泣いたり、
姿しなを作ったりして懐柔を試みる、しかも全裸状態であり、コング
は次第に恋心を感じるようになったのだ。この映画は裸のドワン
(ジェシカ・ラング)とコングの「美女と野獣」二人芝居に尽きます。
コングが巨大ニシキヘビと激しく戦っている内に助けに来たジャックと
共に逃げる。追うコングは落とし穴に落ちクロロホルムによって生け
捕りにされた。石油会社のウイルソン(チャールス・クローデン)は
コングをニューヨークに運び、興行で一儲けしようと企てた。
さぁニューヨークでコングとドワンのショービジネスが始まった。
生贄を演じるドワンがカメラマンに囲まれ、カメラフラッシュを受けた
ことにコングが興奮し鎖を破壊し。観客を踏みつぶし始めたのだ。
ニューヨークは大混乱となった。コングはドワンを手中に握った
まま軍隊の火炎放射器に追われ、ツインタワーで有名な
世界貿易センタービルの頂上に逃げ上がる、そこに複葉機で
なく、ヘリコプター部隊から容赦ない機銃攻撃を受け落下死
を遂げる。この映画は群衆に囲まれ悲劇のヒロインとなった
ドワンのシーンで終了した。
それにしても「タワリング・インフェルノ」で名を成したギラ―ミン
監督がヘリコプター攻撃によりコングの最期としたニューヨークの
象徴世界貿易センタービルが2001年9月11日に起き
た同時多発テロによる旅客機突入で、崩壊したことに驚きを
感じました。
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