「ノ ア 約束の船」を観て、昔々観た「「天地創造」1966を思い出した。
監督とノア(ジョン・ヒューストン)、音楽(黛敏郎)。改めて一言
昔、正月やお盆にはお祭り興行と称して必ず、70mm 総天然色、
大スペクタクルの「キリスト宗教」もの「ローマ帝国」ものが来たものだ。
宗教ものとは、まず「十戒」日本公開1958, 「ベンハー」1960,「ソドムと
ゴモラ」1963,そして旧約聖書の集大成「天地創造」が1966に作られた。
「十戒」「ベンハー」の娯楽性に対して、「天地創造」は旧約聖書を
忠実に表現、学術的な要素が強く、当時、派手な宣伝もなく、
アカデミー賞など映画賞もなかったが、私好みの映画だった。
旧約聖書を一言でざっくり言えば、「神が創りたもぉた「ヒト」は欠陥
商品であり、神も頭を痛め、何度も廃棄処分しようとした。」である。
先ずは①「創世記」神は宇宙を創り、光を創り、地球を創り
七日目に一休みされた。そして生命をお創りになった。
②「アダムとイブ」神は土から人間アダムを創り、彼ののあばら骨から
女イブを創った。私見ながら女は、軽薄で欲深ゆえ、蛇の甘言に
そそのかされて禁断のリンゴを食べてしまった。
神の怒りをかい二人は楽園から追い出された→これが「失楽園」である。
これ以来、人間は苦労して生きるのだ→働けど働けど我が暮らし楽に
ならずである。あの時食べなれば、いまごろ楽できたのにネ
③「カインとアベル」アダムとイブの子、兄カインが弟アベルを石で殴り殺
した。人類はじめての殺人である、爾来カインの末裔は悪人と決まって
いる。な・なんとカインを演じたのは若き頃の(リチャード・ハリス)
④そして「ノアの箱舟」→大洪水により悪い人類は一旦滅亡する。
我々はノアの子孫ということだが、また悪がはびこったということだ。
⑤「バベルの塔」ノアの子孫の王(ジョン・ボイド)は神をおそれず、
天にとどく高い塔を建設し、天に弓を引いた。神は怒り塔を破壊し
言葉の通じぬ人種分けをした。現代の高層ビル「ブルジュ・ドバイ」
大丈夫かいナ?
⑥ユダヤ人の統領アブラハムの拠に3人の天使(ピーター・
オトゥール)が立ち寄った、酒池肉林と悪業の限りを尽くす町
「ソドムとゴモラ」を滅ぼすという。
よい人間は一人もいないことを確認し町は強い閃光で壊滅した。
⑥アブラハム(ジョージCスコット)は最愛の幼い一人息子を生贄に
出せと命ぜられた。神は絶対である、刃物を振り上げた瞬間「もうよい
手をはなせ」と神はお許しになった。→このエピソードを新作「ノ ア」
でも使っている。
アブラハムの忠誠心を評して、神はカナンの地を与えられた。しかし
ここは今のイスラエルである。昨日も今日もユダヤ人とパレスチナ人が
空爆やテロ殺戮を繰り返している、正にガザである。
3000年間、神は(ヒト)をまだお試しになっているのでしょうか?
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