大脱走 1963 米国

Dicky許六さんの＜超＞おすすめ１作品といえば何ですか？
と聞かれると少々困ってしまうが、おすすめというより・・
私がまだ神童のころ何度も何度も観て、そして只の中年になり、
年寄りになった後も、時々観る最多回数映画は何かと白状すれば・・・
それは「大脱走」なのです。

あのころ戦争大作、目白押し「史上最大の作戦」「アラビアのロレンス」
「ナバロンの要塞」どれもスゴイ映画ばかり、そのなかで「大脱走」の
虜となりました。もう時効でが、あの集団脱走の映画ポスターを拝借し
部屋に貼り、大脱走ごっこして遊んだものです。

今でも目に浮かぶ個性的な登場人物達
ヒルツ(S・マックィーン）懲りない懲りない脱走のプロ、あのオートバイ
チェイス、超格好良し、その後のチェイスアクションの元祖と思う

スージック(ジェイムス・コバーン）一人自転車でひょうひょうとスペイン
へ逃げ込んだ。彼の魅力はマイペース、そのまま「電撃フリント」となる。

ダニー(チャールズ.ブロンソン）穴堀だが、落盤閉所恐怖症、手漕ぎボート

で川くだりで逃げた。彼はこの映画でブレイク、後の「さらば友よ」で頂点へ

アシュレー(デビット.マッカラム）ボスを助ける為に、わざと見つかり

射殺された。ナポレオンソロで人気ものになった。

バートレット(リチャード・アッテンボロー）冷静沈着な指導者を好演
最後はゲシュタポに捕まり銃殺される。彼はその後「カンジー」でアカデミ
ー賞監督、「ジュラシックパーク」で久しぶりに顔を見せてくれた。

コリン(ドナルド・プレゼンス）身分証明書偽造係を好演、飛行機を盗んで
アルプス超えを図るも墜落死する。彼はこの大脱走の実体験者と聞き、
尊敬したものだ。後の「刑事コロンボ・別れのワイン」もホント旨かった。

ヘンドリー(ジェームス・ガーナー）看守を手なずけ、情報を聞き出す係り
一人なら難なく逃げ果せたのに、目が見えなくなった(D・プレザンス）を
最後まで助け最後は飛行機墜落で捕まる。私が最も魅了された人物だった。

監督はジョン・スタージェス、音楽大脱走のテーマは大ヒット名曲

となった。エルマー・バンーンスタインである

「ストリート・オブ・ファイヤー」’84信者が大勢いるのも、青春真っ只中

に戻れるからでしょう。私も「大脱走」を観て、また子供に戻ってみよう。