半世紀前、高度成長の一時期、日本人の大層が皆「中流」と思っていた時期があった。
この調子でいけば皆豊かになれると思っていたら、反対に格差社会になってしまった。
2154年、世界規模で汚染と疫病が蔓延した。金持ちは汚染された地球から
400キロ上空に浮かぶ大円宇宙船に移住した。そこは「エリジウム」と呼ばれた。
ギリシャ神話の「エリシュオン」いわゆる楽園という意味である。
地球に残るは貧困層、食糧に事欠き、医療も満足に受けられない状態。この地獄と
天国の二つの社会を完全隔離するのは、女防衛長官デラコート(ジョディー・フォスター)
彼女は地球の貧困層のエリジウム楽園への侵入を決して許されなかった。
日雇労務者マックス(マット・デイモン)は地下原子炉で被爆する、命はあと5日のみ、
彼はエリジウムに侵入を図る、「完全治癒ポッド」に入る以外助かる道はなかったのだ。
はたして完全な防衛網を破れるのか?
近未来といえ、荒唐無稽ではない話、確実にこの方向に向かっている様に思える。
地球の人口は70億人、地球温暖化、PM汚染、原発汚染、新種のウイルス蔓延、
環境は悪化している。
医学・化学がどんどん進歩する、IPS細胞、クローン、PETなど開発されるが、どんどん
高額医療と高額サービスとなる、この恩恵を受けるのは金次第である。
世界の富裕層は税金の安いシンガポールやケイマン諸島に移住している。
昨今警備員が24時間監視する高級コミュニティーが増えている。
完全セキュリティーの超高級高層マンションが売れている。
一方、ホームレス、スラム街に住む人、難民キャンプに住む人も増えている。
正に完全隔離社会 「エリジウム」一歩手前と考えてこの映画を見るべきでしょう。
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